日本テレビ「DayDay.」・フジテレビ「Live News イット!」出演、日本テレビ「news every.」コメント出演
写真に写った自分の頭頂部や、美容院で向けられた後ろの鏡に、思ったより目立つつむじがある。女性が気づくのは、たいていこの場面です。「気のせいかもしれない」と迷うのは自然で、一度の見え方では決まりません。つむじはもともと渦の中心に地肌が見える場所で、光や角度でも印象が変わります。
基準は「以前より地肌の見え方が変わったか」です。以前の写真と比べて変わっていなければ、誰にでもあるつむじの地肌です。去年より透けている、分け目まで広がった、細く短い抜け毛が増えた。そうなら、本当に薄くなっている可能性があります。
その背景に多いのが女性の薄毛(FAGA)です。女性は「まさか自分が」と思っているのが普通で、気づきはつむじや分け目の透けから始まります。
つむじはげか思い込みかは、「地肌の見え方が以前より変わったか」で見分けます。つむじはもともと地肌が見えやすい場所なので、一時点の見た目では判定できません。過去の写真と比べる・細く短い抜け毛が増えていないかを見る、が自分でできる確認。不安が続くなら、マイクロスコープで診れば数分で決着します。
つむじはげか思い込みか?基準は「以前より地肌の見え方が変わったか」
つむじが気になり始めると、鏡を見るたびに同じ場所へ目がいきます。「本当は薄くなっているのでは」と「気にしすぎかもしれない」のあいだで揺れる。その迷いは自然なことです。
迷って当然なのは、つむじがもともと判定の難しい場所だからです。毛の流れが渦を巻く中心で、どんな人でも渦の真ん中に地肌が見えます。さらに、濡れた髪や真上からの強い光、上から撮った写真は地肌を強調します。だから一時点の見た目だけでは、思い込みかどうかは決められないのです。
ですから、判定の軸は「今どう見えるか」ではなく、「以前と比べて変わったか」の一点に置きます。以前より広がった、渦の外側まで透けてきた、分け目のほうへつながってきた。同じ条件で見比べて、こうした変化があるときにだけ答えが出ます。
変わっていなければ、思い込みで済むことが多いものです。ただし、以前より広がっている、3ヶ月たっても落ち着かない、細く短い抜け毛が増えた。このどれかが当てはまるなら、体質による女性の薄毛(FAGA)の可能性があるので、一度頭皮を見て確かめる価値があります。
当院では、院長が毎回、直接診察します。頭皮を拡大して見ないと分からないことが多いためです。初診料・再診料・カウンセリング・血液検査(※医師が医学的に必要と認めた場合)は0円です。
予約の前に聞いておきたいことがあれば、LINEでご相談いただけます(相談だけでも構いません)
写真・鏡・美容院での気づきは、どこまで当てになる?
写真は、条件をそろえれば頼りになる
写真は、1枚だけで判断する材料には向きません。上から・強い光・濡れた髪では地肌が強調され、たまたま写った1枚だけでは実際より薄く見えることがあるからです。逆に言えば、同じ条件で撮った以前の写真と比べられれば、写真は頼りになる記録です。
当院で患者さんにお願いしている撮り方があります。明るい場所で、できるだけ影ができないようにして、前頭部は左から右まで角度を変えて5枚、頭頂部は前後に角度を変えて5枚撮ります。次に撮るときも同じ条件で撮り、同じ角度で撮れたもの同士を比べます。1枚だけで判断しないのは、角度が少し違うだけで見え方が変わるからです。
鏡で見る自分と、他人から見える頭頂部は違う
頭頂部は、自分では気づきにくいのに、他の人からは、まだそれほど進んでいない段階でも気づかれやすいのです。エスカレーターの上から、電車で座っているとき、オフィスで座っているとき。日常のいろいろな場面で、上から見られています。一方で、薄毛の話はデリケートなので、かなり親密な間柄でないと周りの人は指摘しません。
「美容院で言われた」は、思い込みではなく変化のサイン
そのなかで美容師は、はっきり言うことが多い職業です。美容師自身も髪の対策をしている方が多いからだろう、と院長は見ています。当院に来られる女性は自分で気づいて来る方が多く、美容師の話は相談の一環として出る程度ですが、それでも、「美容院で言われた」ことを思い込みで片づける必要はありません。自分より先に、上から見ている人が変化に気づいたと受け取ってよいサインです。
もう一つ、見え方はつむじそのものの形でも変わります。

つむじが2つあるタイプの方は、頭頂部が目立ちやすい傾向があります。渦が2つあるぶん、地肌の見える面積が広くなりやすいからです。だからこのタイプの方の治療は、少し強めに組んでよいと考えています。つむじの数は生まれつきなので、悪いことではありません。見え方が違うだけです。
目立つと感じたとき、それが「もともとの見え方」なのか「以前からの変化」なのか。その材料が、次の戻る目安と3つの観察です。
ストレス・産後・ダイエットのせいなら戻る?目安と、戻らない場合の3つの観察
つむじが透けてきた理由として、ストレス、出産、急なダイエット、季節の変わり目を思い浮かべる方は多いと思います。その心当たりは、自然なものです。産後や急なダイエット、季節の変わり目に一時的に抜け毛が増えることは実際にあります。きっかけから2〜3ヶ月ほどたって抜け毛が増え、原因が去れば落ち着いていきます。目安は原因にもよりますが3ヶ月ほどで、長くても半年以内に収まるのが一時的な抜け毛です出典:参考文献1。
ただし、季節性の抜け毛は症状が軽いことが多く、地肌が透けるほどなら、背景に体質の薄毛があることが多いのです。ストレスのせいだと思って調べる方も多いのですが、実際に頭皮を診ると背景に体質があることが多い。産後や更年期も、体質が表に出る「きっかけ」で、産後に戻らないタイプの方は、もともとFAGAの素因を持っていた方が多いと当院では考えています。そう思っていたことを責める話ではありません。
一時的な抜け毛と体質の薄毛を分ける手がかりは、部位です。一時的な抜け毛(休止期脱毛)は頭全体から均等に減る傾向が強く、体質の薄毛は頭頂部や分け目に偏ります出典:参考文献1出典:参考文献2。一部分だけ円く抜ける、赤みやかゆみを伴う、といった場合は炎症など別の原因を考えるので、その場合は早めに診てもらってください。様子を見るあいだに自分でできる観察は3つです。
①以前の写真と比べて、透けが進んだか
前の節で書いた、同じ条件で撮った写真の比較です。1年前と今で、地肌の見える面積が増えているかどうか。記憶より写真のほうが正確です。
②地肌の見える範囲が、渦の中心の外まで広がったか
渦の中心の外側にまで地肌が見える、分け目までつながって見えるようになったなら、範囲が広がっています。分け目の広さに「何ミリから」という基準はありませんが、以前より広いなら可能性は高い、というのが医師の見立てです。頭頂部の薄毛はつむじの近辺から前頭部へ進むので、広がる方向も手がかりになります。
③細く短い抜け毛が増えた・全体に毛が細くなった
枕や排水口に残る抜け毛のなかに、細くて短い毛が増えていないか。これは体質の薄毛のサインとして使えます。女性の薄毛は全体的に毛が細くなるタイプが多いので、抜ける本数だけでなく、抜けた毛の太さと長さにも目を向けると、手がかりが増えます。
3つとも当てはまらないなら、3ヶ月を目安に様子を見るのも一つの選び方です。1つでも「以前と違う」があるなら、待つより先に一度頭皮を見てもらったほうが早く決着します。
20代でもつむじが薄くなる?若いから大丈夫、ではない
「まだ20代なのだから、薄毛のはずがない」。そう考えるのも自然です。ただ、20代で当院に来られる方には、10代のころから、あるいはもともと分け目が広いタイプだった、という方が少なくありません。若いころからFAGAの素因を持っているタイプで、それも治療の対象です。若いこと自体は、つむじの透けを否定する材料にならないのです。
若さは、むしろ有利に働きます。治療で戻る程度は若いほど大きい、というのはそのとおりです。ただ、女性は男性より条件がよく、年齢を男性ほど気にしなくてかまいません。年齢を重ねてからでもかなり戻る、というのが医師の実感で、40代、50代、更年期以降の方にも同じことが言えます。
それでも20代で迷う方は多いと思います。ずっと続けなければならないのではないか。妊娠したいときはどうするのか。迷って当然です。ひとつだけ伝えておきたいのは、止めることはいつでもできる、ということです。始めずに後からなんとかしようとしたときは、今より条件が悪くなるのは確かです。急かす言葉ではなく、判断の材料としてです。妊娠中と授乳中は治療を止め、妊活中も止める方針なので、希望する時期があれば、その予定も含めて診察で一緒に考えます。
分け目のほうが気になる方は、20代の女性の分け目について書いた記事も、あわせて読んでみてください。
戻らないなら女性の薄毛(FAGA)の可能性。頭皮を拡大して見れば分かる
3ヶ月待っても戻らず、抜け方が頭頂部や分け目に偏っているなら、女性の薄毛(FAGA)を正面から考えてよい段階です。
女性の薄毛は、体質が背景にあることが多い
女性の薄毛は、意外なほど体質的なものが多く、二次的なものは少数です。産後や更年期はその体質が表に出るきっかけで、閉経後はもともとの素因がホルモンの変化で顕在化する、と考えています。皮膚科でFAGAと診断されてから来られる方は少ないのが実情です。
「頭頂部型」「前頭部型」といった分類を目にしても、こだわらなくて構いません。頭頂部だけ薄くて前頭部がまったく薄くない方は基本的にいませんし、その逆もそうです。女性は男性より重症度が低いことが多く、戻らないとはまず思っていない、というのが医師の見立てです。例外は、重症度が高く、地肌が広く見える状態まで進んでいる場合です。
見た目で決まらないことが、頭皮を拡大すると分かる
決め手は、頭皮をマイクロスコープで拡大して見たときの毛の状態です。見るのは、毛の太さがそろっているか、細く短い毛が混じっていないか。体質の薄毛では、太い毛と細い毛、長い毛と短い毛が不ぞろいに混じります。診断は、この頭皮と毛髪の状態を見て行います。
当院では、この確認から治療の判断まで、院長が毎回、直接診ます。診た結果、「今は治療しなくていい」とお伝えすることもあります。初診料・再診料・カウンセリングは0円で、血液検査も医師が医学的に必要と認めた場合は0円です。その日に決める必要はなく、持ち帰って考えていただいて構いません。LINEで相談だけでも構いません。
何科に行くか迷っている方には、女性の抜け毛・薄毛は何科に行くべきかの記事があります。
てっぺんの薄さは髪型で隠せる?ショートやレイヤーでできること、できないこと
確かめるにしても、治療を始めるにしても、明日も仕事や人に会う予定はあります。隠したい気持ちは自然です。
できることから書きます。頭頂部の薄さには、トップにボリュームを出す髪型が向いています。ショートにすると髪が立ち上がりやすくなり、トップにレイヤーを入れる、トップにパーマをかける、分け目の位置を変える、といった工夫も役に立ちます。ムースやスプレーで根元を立ち上げるのも有効です。
できないことも書きます。頭頂部は、前髪と違って髪型で隠しにくい場所です。そして、隠す工夫は今日の見た目を助けてくれますが、進行そのものは止めません。髪型は、確かめて、必要なら治療で変わっていくまでの「つなぎ」として位置づけるのが現実的です。
治療した方が「変わった」と感じる中身のひとつが「スタイリングで隠さなくてよくなった」ことです。隠さなくていい状態が、治療の到達点になります。今の髪型で隠せているうちに、確かめておく。それが負担の少ない順番です。
治療で何が変わる?女性の薬(スピロノラクトン・ミノキシジル)と3・6・12ヶ月の目安
頭皮を診てFAGAの可能性が高いと分かったら、治療できます。女性の薄毛治療の基本は、スピロノラクトンとミノキシジルの組み合わせです。スピロノラクトンは内服薬で、当院では少ない量から始めます。副作用は非常に少ない、というのが診療での実感です。ミノキシジルには内服と、女性用の2%外用リキッド(アデノシンも配合)があり、どちらを使うか、両方使うかは、重症度・年齢・どの副作用なら許容できるか・どこまでを目指すかで決めます。発毛メソセラピーを組み合わせることもあります。
3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月で見えるもの
発毛治療を始めて3ヶ月ほどで、新しい毛が出てきているかどうかがマイクロスコープで分かります。6ヶ月で見た目の改善はかなり分かる段階に入りますが、まだ短く細い毛が残っています。それを太く長く育てていくのが、12ヶ月までの時間です。
治療した方が「変わった」と言うとき、見えているものは人によって違います。つむじや分け目が透けなくなった。分け目の幅が狭くなった。産毛だったところが硬い毛になった。スタイリングで隠さなくてよくなった。全体のボリュームが出た。
どのくらい戻るかは、進行度、治療の強さ、そして服薬を続けられるかの3つで決まります。進行度は早く確かめるほど有利で、強さと続け方は診察で一緒に決めます。逆に、治療をやめると3〜6ヶ月で抜け毛や薄毛が戻ってきます。治療は約1年のサイクルで評価します。
費用は、薄毛予防プランが月2,750円からで、初診料と再診料は0円です。高いプランほど良いということはなく、減らせる場合はそのようにお話しします。金額の考え方はFAGA治療の費用の記事に、プランごとの料金は料金ページにあります。
まとめ|つむじは「変化」で見る。戻らないなら一度、頭皮を診る
持ち帰っていただきたいことは3つです。
ひとつ目。つむじはげか思い込みかは、一度の見え方では決まりません。基準は「以前と比べて変わったか」で、以前の写真、分け目の幅、地肌の見える範囲の変化で見ます。今日1枚撮っておけば、次に比べられます。
ふたつ目。産後やダイエット、季節の変わり目のような一時的な原因なら、3ヶ月ほどを目安に落ち着いていきます。3ヶ月たっても戻らない、抜け方が頭頂部や分け目に偏っている、細く短い抜け毛が増えた。そうなら、体質による女性の薄毛(FAGA)の可能性があります。
三つ目。確かめる方法は、頭皮を拡大して見ることです。相談は0円で、その日に決める必要はありません。診た結果、今は治療しなくていい、とお伝えすることもあります。
「まさか自分が」と思うのは自然なことです。女性の薄毛は、そう思っているところから始まることが多いのです。答えを急ぐ必要はありません。まず、カウンセリングで何をするのかを読んでみてください。確かめてみようと思えたときに、頭皮を見せに来ていただければ十分です。
参考文献
- Hughes EC, Syed HA, Saleh D. Telogen Effluvium. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2024(最終更新 2024年5月1日). https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK430848/(休止期脱毛は「びまん性の非瘢痕性脱毛」、誘因から約3ヶ月後に脱毛が始まり、急性の脱毛期間は6ヶ月未満で多くはもっと短い)
- Malkud S. Telogen Effluvium: A Review. J Clin Diagn Res. 2015;9(9):WE01–WE03. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26500992/(休止期脱毛は「びまん性脱毛の最も多い原因」、誘因の3〜4ヶ月後にびまん性の脱毛が起こる)
気になる症状、「様子見」の間にも原因によっては進行します
女性の抜け毛は、まず原因を確かめることが第一歩です。あわせて読みたい記事:



