カテゴリー: 抜け毛の原因・症状

  • 女性のおでこが広すぎると感じる理由とは?広く感じる場合の対処法とおすすめの髪形などの対処法を紹介

    女性のおでこが広すぎると感じる理由とは?広く感じる場合の対処法とおすすめの髪形などの対処法を紹介

    「おでこの広さが気になるようになってきた」「おでこの広さをカバーできる髪型が知りたい」などのお悩みをお持ちではないでしょうか?

    おでこが広く感じる原因が脱毛の場合は、進行型の脱毛症の可能性もあり、早期対策が必要となります。

    本記事では、女性のおでこが広く感じる理由や対処法を紹介します。

    広く感じるおでこをカバーできる髪型も紹介しているため、おでこの広さについてお悩みの女性はぜひ参考にしてください。

    ※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。]

    一般的なおでこの広さの基準

    前髪をかき上げる女性

    女性の標準的なおでこの幅は、生え際から眉毛まで約5cm〜6cmと言われています。

    美しい顔といわれている顔のパーツに対する黄金比があり、おでこの理想的な広さは、顔全体のおよそ1/3程度だといわれています。

    眉毛から前髪の生え際までが7cm以上ある場合は、一般的におでこが広いと考えて良いでしょう。

    おでこが広すぎると感じる理由

    おでこが広すぎると感じる理由は次の3つです。

    • 生え際から眉上までの部分が他の人と比べて長い
    • FAGA(女性男性型脱毛症)や生活習慣の乱れなどで髪の毛の生え際が後退している
    • 牽引性(けんいんせい)脱毛症を引き起こしており生え際の髪の毛が脱毛している

    それぞれの理由を解説します。

    ※FAGA:female androgenetic alopecia 女性男性型脱毛症

    生え際から眉上までの部分が他の人と比べて長い

    眉毛から前髪の生え際まで7cmなかったとしても、この部分が他の人よりも長い場合は、おでこが広く感じます。

    7cmということは、平均的な顔の大きさから算出されています。

    そのため、顔の大きさが平均よりも小さい方は、長さをはかるだけでは参考になりません。

    あくまで顔の長さを3分割した長さで比較するようにしましょう。

    FAGAや生活習慣の乱れなどで髪の毛の生え際が後退している

    おでこが広く見える原因には、生活習慣の乱れやストレス、FAGAなどによる脱毛の可能性も考えられます。

    女性の脱毛にはさまざまな原因が考えられるため、自己判断では難しいことがあります。

    原因の解明と適切な対処法を行うことで、おでこの広がりを改善できるため、AGAクリニックや皮膚科などの専門家に相談するのがおすすめです。

    参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版|日本皮膚科学会
    関連記事:女性の生え際が後退する原因は?おでこ周辺の薄毛を改善する7つの方法

    牽引性脱毛症を引き起こしており生え際の髪の毛が脱毛している

    ポニーテールやお団子などの局所的に引っ張る髪型を続けると、髪の毛の生え際が抜けやすくなる、牽引性脱毛症を引き起こします。

    初期の牽引性脱毛症は、原因となる髪型をやめることで症状が回復しやすいといわれます。

    しかし、長期間同じ髪型を続けた場合には、髪の毛を支える土台の毛包まで傷つけることになり、髪が生えてこなくなるおそれがあるため注意してください。

    引っ張る強さを弱めたり、髪型を定期的に変えるなどの工夫が必要です。

    エクステンションやヘアアイロンなども強さによっては脱毛症の原因になるため、気をつけましょう。

    関連記事:牽引性脱毛症とは?特徴とその原因について解説|治す方法や予防法についても紹介

    おでこが広すぎる原因が抜け毛によるものか判断する方法

    髪を気にする女性

    おでこが広く見える原因が、抜け毛によるものなのか判断する主な方法は次の3つです。

    • 抜けた髪の毛が以前よりも細い
    • 髪の毛が柔らかくコシがない
    • 過去よりも明らかにおでこの面積が増えている

    それぞれ解説します。

    抜けた髪の毛が以前よりも細い

    抜けた髪の毛が以前よりも細く感じたら、おでこが広くなった原因は抜け毛によるものかもしれません。

    髪の毛には毛周期があり、正常な場合でも1日に100本程度の髪の毛が抜けます。

    正常な毛周期で抜けた髪の毛の毛根は、根本に向かって太くなっていて、ふくらみがあります。このような形の抜け毛の場合は、自然に抜けた髪の毛のため心配する必要はありません。

    また、抜け毛が細い・短い・毛根が小さいなどの特徴を持つ場合は、正常な毛周期以外で抜けた可能性があるため注意が必要です。

    関連記事:【医師監修】正常な抜け毛はどんな状態?毛根の色や形の特徴とは
    関連記事:女性の髪の毛が細くなったと感じる原因と改善方法を紹介

    髪の毛が柔らかくコシがない

    抜けた髪の毛が柔らかくてコシがなくなってきた場合には、髪の毛がダメージを受けている可能性があります。

    次の3点に注意し、適切なケアを行いましょう。

    • ドライヤーやアイロンなどの熱、染色やパーマなどの薬品の使用に気をつける
    • 栄養バランスの良い食事を心がける
    • ストレスを減らす

    上記3つのことに気をつけ、セルフケアで改善がみられない場合は、AGAクリニックや皮膚科などの専門家に相談してください。

    過去より明らかにおでこの面積が増えている

    過去より明らかにおでこの面積が増えた場合は、脱毛が原因である可能性は高いです。

    加齢や遺伝的要因、ホルモンバランスの変化、ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。

    おでこの広がりの改善には、健康的な生活習慣や、頭皮や髪の毛のセルフケアも良いですが、AGAクリニックや皮膚科などの専門家への相談が最もおすすめです。

    原因の解明や適切な治療を受けることができるため、悩み解決の近道となります。

    おでこが広すぎると悩む女性はAGA専門クリニックや皮膚科などで治療することがおすすめ

    おでこが広すぎることが気になる女性は、AGA専門クリニックや皮膚科への受診がおすすめです。

    異常な抜け毛には、FAGAをはじめストレスや生活習慣の乱れなど原因はさまざまなため、自己判断では難しいことがあります。

    早い段階で抜け毛の対処を始めることで、後退した生え際を改善できることもあります。

    ベアAGAクリニックでは、FAGAの治療も行っています。オンライン診療もあるため、誰にも会わずに診察や薬の受け取りが可能です。初診やカウンセリングのほか、血液検査も無料で受けられるため、気兼ねなくご相談ください。

    おでこの広さが気になる女性がAGAクリニックで治療を受ける以外の対処法

    FAGA 予防

    皮膚科やAGAクリニックで抜け毛の治療を行う以外で、おでこの広さが気になったときの主な対処法は次の5つです。

    • 負担がかかる髪型を控える
    • 食生活や睡眠時間などの生活習慣を見直す
    • 手軽にできるストレスの解消法を見つける
    • 髪に必要な栄養素をサプリメントや食事で摂取する
    • 帽子やウイッグをかぶりおでこを隠す

    負担がかかる髪型を控える

    牽引性脱毛症を予防するためにも、頭皮に負担がかかる髪型を控えましょう

    次に紹介する3つの方法が役に立つため、参考にしてください。

    • 髪を強く引っ張る髪型にしない
    • 髪を縛りすぎない
    • 重い髪飾りを使わない

    ポニーテールや三つ編みなどのヘアスタイルは、髪の毛を強く引っ張るため、頭皮に負担がかかります。できるだけ緩めに結ぶように心がけてください。

    強く髪の毛を縛ることは頭皮に負担を与えます。そのため、長時間同じ髪型を続けることは避けてください。時々髪の毛を下すなど、ヘアスタイルを変えてみましょう。

    重い髪飾りを使うと、頭皮に負担がかかります。軽い素材のものや、装飾が少ないものを選びましょう。

    上記3つの方法で頭皮に負担がかかる髪型を控えられるため、参考にしてください。

    食生活や睡眠時間などの生活習慣を見直す

    抜け毛の予防には、食生活や睡眠時間などの生活習慣を見直すことが重要です。

    具体的な方法をいくつか紹介します。

    食生活の見直し

    • 豊富な栄養素を摂る
    • 鉄分を摂る
    • 水分を摂る

    髪の毛を健康的に保つためには、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養素が必要です。肉、魚、卵、豆類、ナッツ類、果物、野菜など、バランスの良い食事を心がけましょう。

    鉄分は、髪の毛を健康的に保つために欠かせない栄養素です。レバーや赤身の肉、貝類、豆類、ほうれん草など、鉄分を多く含む食品を摂るように心がけましょう。

    体内の水分が不足すると、髪の毛が乾燥してパサついたり、枝毛ができやすくなることがあります。こまめに水分補給を行うように心がけましょう。

    関連記事:【女性に聞く】薄毛が改善した食べ物7選|髪の毛を増やすためには何を食べるべき?

    睡眠時間の見直し

    • 適切な睡眠時間を確保する
    • 寝る前に頭皮マッサージを行う
    • 寝具や枕を見直す

    髪の毛の成長には、十分な睡眠が必要です。普段から、自分にとって最適な睡眠時間を確保するように心がけましょう。

    髪の毛の成長には、成長ホルモンの分泌が欠かせません。質の良い十分な睡眠を確保できるように心がけましょう。

    頭皮マッサージは、血流を良くすることで髪の毛の成長を促す効果があります。寝る前に、指の腹を使って頭皮をマッサージすると、リラックス効果も期待できます。

    寝具や枕の選び方によって、髪の毛に負担がかかることがあります。髪の毛をやさしく扱える素材の寝具や、頭や首の形に合わせた枕を選ぶように心がけましょう。

    手軽にできるストレスの解消法を見つける

    ストレスホルモンの分泌が増加すると、頭皮の血行が悪化し、髪の毛の成長が妨げられるため、手軽にできるストレス解消法を見つけることが大切です。

    3つ紹介するため、参考にしてください。

    • 深呼吸
    • 軽い運動
    • 趣味に没頭する

    深呼吸にはリラックス効果があります。深い呼吸を行うことで、交感神経が抑制され、副交感神経が優位になり、心身がリラックス状態に移行します。

    場所を問わずどこでも手軽に行えるため、ストレスを感じたときは試してみると良いでしょう。

    適度な運動もストレス解消に有効です。運動により、ストレスホルモンの分泌が抑制され、ストレスによる身体的な症状も改善されることがあります。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動でも効果があるため、激しい運動でなくても大丈夫です。

    ウォーキングやストレッチなどは、日常生活に取り入れやすく手軽にできるため、ストレスを感じたときには、試してみると良いでしょう。

    趣味に没頭することも、ストレス解消に効果的です。趣味に夢中になることで、ストレスを忘れ、心がリラックス状態に移行します。自分に合った趣味を見つけて、ストレス解消に取り入れられるようにしましょう。

    関連記事:女性の抜け毛とストレスの関係性について解説|女性に多い脱毛症の原因も紹介

    髪に必要な栄養素をサプリメントや食事で摂取する

    髪の毛に必要な栄養素を食事やサプリメントで摂取することも抜け毛予防となります。

    主に必要な栄養は次の3つです。積極的に摂取しましょう。

    • タンパク質
    • 鉄分
    • ビタミンC

    髪の毛は主にケラチンというタンパク質からできています。タンパク質を十分に摂取することで、髪の毛の成長や強度を保てます。良質なタンパク質を含む代表的な食品は、肉、魚、卵、大豆製品、ナッツ類などです。

    鉄分は髪の毛の成長に欠かせない栄養素です。鉄分の不足は、髪の毛の成長に影響を及ぼします。鉄分を多く含む代表的な食品は、レバー、赤身の肉、貝類、豆類、ほうれん草などです。

    ビタミンCは、髪の毛を作るために必要なコラーゲンの合成に欠かせない栄養素です。頭皮の健康維持にも効果があります。ビタミンCを多く含む代表的な食品は、レモン、オレンジ、キウイフルーツ、ブロッコリー、トマトなどです。

    関連記事:女性の抜け毛予防におすすめのサプリメント7つ|亜鉛やビオチンなどに期待できる効果を解説
    関連記事:髪にいい栄養素6つを紹介|育毛や薄毛対策におすすめの食べ物を解説

    帽子やウイッグをかぶりおでこを隠す

    抜け毛の改善に即効性はないため、効果が現れるまでは、帽子やウィッグでおでこを隠すのも一つの方法です。

    ウィッグは頭部の全体を覆ってくれるものから、脱毛部分のみをカバーしてくれるものまで、多くの種類があります。

    直接抜け毛を改善する方法ではありませんが、一時的に悩みを改善してくれる方法です。

    おでこの広さが気になる女性に似合う髪形

    髪を切る女性

    おでこの広さが気になる女性は、髪型の工夫により目立たなくする方法もあります。

    目立たなくなる主な髪型は次の3つです。

    • 前髪を作る
    • おでこを出す
    • 前髪の分け目を変える

    それぞれ解説します。

    前髪を作る

    おでこが広いことをカバーする方法の一つに前髪を作る方法があります。

    おすすめの前髪は次の2つです。

    • シースルーバング
    • オン眉

    おでこが広い方が全体を覆うように前髪を作ってしまうと、前髪が分かれやすく、重めの前髪から見えるおでこがハゲているようにも見えてしまいます。

    上記2つは重くなりがちな前髪の欠点を改善してくれる髪型です。

    おでこを出す

    前髪が真ん中で分かれやすい方は、センターパートで思い切っておでこを出すのも一つの方法です。

    おでこを出すことに抵抗がある方もいるかもしれませんが、生え際を立ち上げるようにボリューム感を出すと、おでこの幅を少し減らせるため試してみてください。

    前髪の分け目を変える

    前髪の分け目を変えるのも一つの方法です。

    分け目はセンターではなく、左右のどちらかに向かって流す斜めバングがおすすめです。

    左右どちらかから斜めに流すことで、おでこの中央から目線がはずれます。

    また、縦のラインが強調される髪型のため、丸顔を緩和させるのにも適した髪型です。

    関連記事:薄毛の女性におすすめの髪型まとめ|ショートやパーマなど年代別・悩み別の対策を紹介

    おでこが広すぎると悩む女性はベアAGAクリニックへご相談ください

    ベアAGAクリニック

    女性のおでこが広くなる原因はさまざまです。原因が抜け毛の場合には、原因の特定と対策、正しい治療が大切となります。

    少しでも不安に思うことがありましたら、一度AGAクリニックの受診をおすすめします。

    ベアAGAクリニックでは、オンライン診療を行っているため、誰にも会わずに診察や薬の受け取りも可能です。初診や再診、カウンセリングのほか、血液検査まで無料で受けられます。

    最初にプランやコースを選択しますが、治療途中でのコースの変更やキャンセルによる返金も可能なため、些細なことでも気兼ねなくご相談ください。

  • 女性でも発症する壮年性脱毛症とは?特徴とその原因について解説|治療法やセルフチェックの方法についても紹介

    女性でも発症する壮年性脱毛症とは?特徴とその原因について解説|治療法やセルフチェックの方法についても紹介

    「抜け毛が気になりインターネットで調べたら壮年性脱毛症の可能性があると知り不安」「壮年性脱毛症の原因や対処方法が知りたい」

    抜け毛や薄毛は女性にとってデリケートな悩みの1つですが、壮年性脱毛症を発症することも薄毛の原因の1つです。

    本記事では女性でも発症する可能性がある壮年性脱毛症の原因や特徴、治療法や予防方法について解説します。

    髪の毛のボリュームダウンや抜け毛が気になる女性の方は参考にしてください。

    (※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)

    壮年性脱毛症とは

    壮年性脱毛症は社会的にはたらき盛りの方や、結婚して家庭を持つ世代などに多く見られる脱毛症の1つです。厚生労働省ではライフステージにおける壮年期を25歳~44歳と定めています。

    参照元:生活指導及びメンタルヘルスケア

    比較的若い方でも発症するため若はげと呼ばれることもありますが、男性の場合はAGA(男性型脱毛症)と呼ぶことが一般的です。

    AGAは思春期以降の男性が発症する脱毛症の一種で、頭頂部や額の生え際が次第に薄くなり、ゆっくりと確実に進行することが特徴です。

    関連記事:女性でも発症する壮年性脱毛症とは?特徴とその原因について解説|治療法やセルフチェックの方法についても紹介

    女性でも発症する壮年性脱毛症とは

    壮年性脱毛症は男性に多く見られますが、近年では女性も発症する可能性があるとされています。女性でも発症する壮年性脱毛症には次の3つのポイントがあります。

    • 近年では女性の壮年性脱毛症を「女性型脱毛症」と呼ぶ場合もある
    • 壮年性脱毛症はAGA・FAGAの一種であり症状や原因など明確な違いはない
    • 女性の壮年性脱毛症は3段階に分けることができる

    3つのポイントについて解説します。

    近年では女性の壮年性脱毛症を「女性型脱毛症」と呼ぶ場合もある

    女性に見られる壮年性脱毛症を、近年では「女性型脱毛症」と呼ぶ場合があります。以前は男性ホルモンが原因で女性の壮年性脱毛症を発症する可能性があると考えられていました。

    ところが、研究が進む中で男性ホルモンだけでは病態を説明できない事例が増加したため、現在では国際的にも「female pattern hair loss(FPHL・女性型脱毛症)」との病名を使う場合が増加してます。

    参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

    壮年性脱毛症はAGA・FAGAの一種であり症状や原因など明確な違いはない

    壮年性脱毛症はAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の一種です。壮年性脱毛症に特有の症状や原因があるわけではなく、AGAやFAGAと同じメカニズムで発症・進行することが特徴です。

    はたらき盛りの方や結婚して家庭を持つ世代(壮年期)がAGAやFAGAを発症した場合に、若い世代(若年性脱毛症)や高齢者(老人性脱毛症)と区別するため壮年性脱毛症と呼ぶことがあります。

    女性の壮年性脱毛症は3段階に分けることができる

    女性の壮年性脱毛症は「ルートヴィヒ分類」により次の3段階に分けることができます。

    グレード1頭頂部のボリュームが減少し分け目が目立ちはじめる
    グレード2頭髪の希薄化が顕著になり地肌が目立ちはじめる
    グレード3頭頂部に薄毛が進行して地肌がさらに目立ちはじめる

    参照元:Classification of the types of androgenetic alopecia(common baldness) occurring in the female sex

    グレード1の段階では髪型そのものには変化が見られないため、本人の自覚をともなわない場合が多いのですが、グレード2になると地肌が目立ちはじめるため薄毛の発症に気づきはじめます。グレード3に至ると地肌の一部が完全に露出するため、多くの女性が薄毛の発症・進行を自覚します。

    女性の壮年性脱毛症発症のメカニズム

    女性が壮年性脱毛症を発症するメカニズムは以下の通りです。

    1. 5αリダクターゼによりテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換される
    2. ジヒドロテストステロン(DHT)が性ホルモン受容体に結合してTGF-βを生成する
    3. TGF-βによりヘアサイクルの成長期が短縮され抜け毛を引き起こす

    女性の体内でもわずかながら男性ホルモンが生成されているのですが、ホルモンバランスの乱れなどが原因で女性ホルモンの分泌量が減少すると、相対的に男性ホルモンの分泌量が増加するため抜け毛を引き起こしやすくなります。

    壮年性脱毛症のメカニズム自体は男性と女性で大差がないのですが、男性の場合では思春期以降に発症しはじめるのに対し、女性の場合には更年期に見られやすい点が特徴です。

    女性の壮年性脱毛症を引き起こす原因

    女性の壮年性脱毛症を引き起こす主な原因は以下の3つです。

    • 加齢によってホルモンバランスが乱れ、細くコシのない髪の毛が生える
    • 乱れた生活習慣やストレスの蓄積で自律神経が乱れ血行が悪くなる
    • 5αリダクターゼの活性度の高さなど遺伝的なもの

    3つの原因について解説します。

    加齢によってホルモンバランスが乱れ、細くコシのない髪の毛が生える

    女性の壮年性脱毛症を引き起こす原因の1つが、加齢によるホルモンバランスの乱れです。加齢により女性ホルモンの分泌量が減少した場合には、細くてコシのない髪の毛が増えるため、地肌や分け目が目立ちはじめます。女性の髪の毛の成長には、次の2つのホルモンが関わります。

    エストロゲン髪の毛のツヤやコシを維持する
    プロゲステロンヘアサイクルの成長期を維持する

    女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、女性の髪の毛を成長させる際に欠かすことができないホルモンです。しかし、加齢に伴いエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が減少すると、細くコシのない髪の毛が増えはじめます

    乱れた生活習慣やストレスの蓄積で自律神経が乱れ血行が悪くなる

    乱れた生活習慣やストレスの蓄積で自律神経が乱れ、血行が悪くなると女性の壮年性脱毛症を引き起こしやすくなります。髪の毛は以下のメカニズムで生えて成長します。

    1. 毛穴の奥にある毛乳頭が毛細血管から栄養を受け取り毛母細胞へ受け渡す
    2. 毛母細胞が分裂を繰り返して頭皮へと押し上げられる
    3. 水分を失った毛母細胞が角化して頭皮の外へと押し出され髪の毛になる

    乱れた生活習慣やストレスの蓄積などが原因で自律神経が乱れると、血行が悪くなるため毛乳頭が髪の毛を成長させるための十分な栄養を受け取れなくなります。

    栄養が足りなくなると毛母細胞の分裂が不活発となるため、髪の毛が細く弱々しくなり、結果的に女性の壮年性脱毛症の発症リスクが増加します。

    5αリダクターゼの活性度の高さなど遺伝的なもの

    5αリダクターゼの活性度の高さなど遺伝的要因も、女性が壮年性脱毛症を発症する原因の1つと考えられています。しかし、女性の体内で分泌される男性ホルモンは、血中テストステロン値で比べた場合では男性の5%~10%程度に過ぎません。

    参照元:女性にもテストステロンが分泌されているのですか?

    男性ホルモンだけでは女性の薄毛の病態を説明できないため、日本皮膚科学会でもガイドライン内で「女性男性型脱毛症」ではなく「女性型脱毛症」の病名を用いる場合が増加している点に触れています。

    参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

    女性の壮年性脱毛症は男性ホルモンだけでなく、過度のダイエットによる栄養不足やストレス、加齢などさまざまな要件が複雑に絡み合い起こると考えられています。

    女性の壮年性脱毛症の治療方法

    女性の壮年性脱毛症に対しては、FAGAと同様に以下4つの治療を行うことが一般的です。

    • 内服薬
    • 外用薬
    • メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)
    • 低出⼒レーザー治療

    4つの治療法について解説します。

    内服薬

    女性の壮年性脱毛症にはミノキシジル内服薬とスピロノラクトン内服薬の2つを用いることが一般的です。ミノキシジル内服薬とスピロノラクトン内服薬の特徴は以下の6通りです。

     ミノキシジル内服薬スピロノラクトン内服薬
    期待できる効果発毛を促進抜け毛を予防
    使用を避けるべき人の特徴妊活中や妊娠中、授乳中の方急性腎不全・高カリウム血症・アジソン病の人など
    使用方法朝食後に1日1回1錠の服用1日1回1錠を使用(25mg)
    使用時の注意点イブプロフェンやED治療薬などと併用しない併用禁忌薬に注意(タクロリムスやエプレレノンなど自己免疫疾患の治療薬など)
    起こり得る副作用多毛症、ニキビ、動悸、息切れ、むくみなど(いずれも頻度不明)頻尿、電解質異常、生理不順、めまい・頭痛・口渇・食欲不振など(いずれも頻度不明)
    効果を実感できるまでの目安期間6ヶ月程度6ヶ月程度

    ミノキシジル内服薬の作用は血管を拡張し、血液の循環をスムーズにすることです。頭皮への血行が促進されると、毛母細胞の分裂が促されるため発毛効果を得ることが期待できます。

    厚生労働省では塗り薬タイプ(外用薬)のミノキシジルのみが認可されていますが、AGAクリニックでは副作用のリスクを徹底管理して、ミノキシジル内服薬を処方する場合があります。

    ベアAGAクリニックでは治療前に血液検査を行い、ミノキシジル内服薬を使用する際の副作用のリスク管理も徹底しているため安心です。

    スピロノラクトン内服薬はもともと高血圧の治療薬に用いられていましたが、抜け毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を妨げるはたらきがあるため、女性の壮年性脱毛症の治療にも用いられています。

    外用薬

    女性の壮年性脱毛症の治療にはミノキシジル外用薬も用いられます。ミノキシジル外用薬には以下の6つの特徴があります。

    期待できる効果発毛を促進
    使用を避けるべき人の特徴妊活中や妊娠中、授乳中の方
    使用方法1日2回、朝と夜に1mlのミノキシジルを塗布
    使用時の注意点イブプロフェンやED治療薬などと併用しない
    起こり得る副作用頭皮のかゆみや赤み・アレルギー症状など
    効果が実感できるまでの期間6ヶ月程度

    ミノキシジル外用薬を頭皮に塗布すると、血行が促進され毛母細胞のはたらきを活発化し、結果的に発毛を促進する効果が期待できます。

    FAGA(女性型脱毛症)の治療法の中では、ただ1つのAランク(行うよう強く勧める)に分類される治療法です。

    参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

    頭皮のかゆみや赤みなどを引き起こす可能性がわずかながらありますが、重篤な副作用は報告されておらず、比較的安全な治療法と言えます。

    メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)

    メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)も女性の壮年性脱毛症を治療する方法の1つです。メソセラピー(成⻑因⼦、サイトカイン注射)には以下の6つの特徴があります。

    期待できる効果ヘアサイクルの成長期を誘導・維持
    治療を避けるべき人の特徴妊婦・授乳婦
    治療方法1ヶ月に1、2回のペースで6回~16回施術
    治療時の注意点施術当日は過度の運動やアルコール摂取、長時間の入浴を避ける
    起こり得る副作用頭皮のかゆみや頭痛、アレルギー症状など
    効果が実感できるまでの期間3ヶ月~

    メソセラピーはインスリン様成長因子(IGF-1)やケラチノサイト増殖因子(KGF)、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、ミノキシジルなど髪の毛の成長に有益な成長因子を、頭皮下に直接注入する治療法です。

    メソセラピーは比較的安全性が高い治療法とされていますが、服用後まれに頭皮のかゆみや頭痛、アレルギー症状などを引き起こす可能性があります。

    低出⼒レーザー治療

    低出力レーザー治療(Low Level Laser therapy:LLLT)も、女性の壮年性脱毛症を治療する方法の1つです。低出力レーザー治療には以下の6つの特徴があります。

    期待できる効果ヘアサイクルを成長期へと誘導
    治療を避けるべき人の特徴妊娠中の方、循環器系の疾患がある方など
    治療方法1週間に1回〜3回、1回6分〜10分レーザーを頭皮へ照射
    治療時の注意点頭皮に強い日焼けがある場合は避ける
    起こり得る副作用特になし
    効果が実感できるまでの期間6ヶ月~1年

    低出力レーザー治療は身体に熱作用を与えないレベルの、弱いレーザーを照射する治療法全般を意味します。ベアAGAクリニックでは女性の壮年性脱毛症を治療する場合には、ヘルメット型の器具を被り、1回につき6分ほど弱いレーザー光の照射を行います。

    低出力レーザー治療はFAGA(女性型脱毛症)の治療法の中では、ただ1つのBランク(行うよう勧める)の治療法です。

    参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

    ほかの治療法に比べて副作用のリスクが低いだけでなく、体質的に投薬治療を受けることができない方でも安心して治療を続けられます。

    少しでも薄毛を感じたら早期にAGAクリニックを受診する

    少しでも薄毛の可能性を感じた場合には、早期にAGAクリニックを受診することが重要です。抜け毛の原因は個人によりさまざまなため、改善するにはなぜ抜け毛が起こるのかを特定することが欠かせません。

    ベアAGAクリニックの院長は1万人以上の治療実績を活かして、問診や視診、触診などを通し抜け毛の原因を特定します。また、実際の治療前には血液検査を行い、副作用のリスクを徹底管理しているため安心して薄毛治療が続けられます。

    女性の壮年性脱毛症の予防方法

    女性の壮年性脱毛症を予防する場合には、以下の3つの方法があります。

    • 食生活や睡眠時間を見直し、正しい生活習慣を取り戻す
    • 運動や趣味などで適度にストレス発散を行いホルモンバランスを乱さないよう注意する
    • 頭皮に負荷を与えないヘアケアやヘアスタイルを心がける

    3つの方法について解説します。

    食生活や睡眠時間を見直し、正しい生活習慣を取り戻す

    女性の壮年性脱毛症を予防する場合には、食生活や睡眠時間を見直し正しい生活習慣を取り戻すことが欠かせません。髪の毛は食べたものから作られるため、普段から以下の食品を積極的に摂取しましょう。

    栄養素主なはたらき多く含まれる食品
    タンパク質髪の毛の材料となる肉類・魚類・大豆製品・乳製品など
    ビタミンA頭皮環境を良好に保つニンジン・ほうれん草・レバーなど
    ビタミンE全身の血液循環を促進するナッツ類・オリーブオイル・カボチャなど
    ビタミンB6頭皮の皮脂の過剰な分泌を抑制するマグロ(赤身)・ニンニク・牛レバーなど
    亜鉛ケラチンの再合成をサポートする牡蠣・ゴマ・チーズなど
    ヨウ素タンパク質の合成をサポートする海藻類・ヨード卵など

    睡眠時間が不足すると髪の毛の成長に悪影響をおよぼすため、可能であれば1日に7時間は睡眠を確保しましょう。また、睡眠の質を低下させる恐れがあるため、寝る直前までスマホやテレビなどの光で目や脳を刺激することは避けましょう。

    運動や趣味などで適度にストレス発散を行いホルモンバランスを乱さないよう注意する

    女性の壮年性脱毛症を予防するのであれば、運動や趣味などで適度にストレス発散を行い、ホルモンバランスを乱さないよう注意しましょう。

    ストレスは大きく分けると精神的ストレスと身体的ストレスの2つに分類されるため、次の方法を参考に発散することがおすすめです。

    ストレスの種類対処法具体的なストレス発散法
    身体的ストレス
    (悩み・不安・悲しみなど)
    明るい気分になることをする
    ストレスを感じない工夫を行う
    気の置けない友人と話す
    趣味に没頭する時間を設ける
    身体的ストレス
    (疲労・頭痛などの不調)
    身体を休める
    血行を促進する
    お風呂でリラックスする
    適度に身体を動かす

    ストレスの発散方法は個人によりさまざまのため、自分に合ったストレス解消法を見つけることがおすすめです。

    頭皮に負荷を与えないヘアケアやヘアスタイルを心がける

    頭皮に負荷を与えないヘアケアやヘアスタイルを心がけることも、女性の壮年性脱毛症の予防につながります。頭皮に負荷を与える主なヘアケアやヘアスタイルの例は以下の通りです。

    • 頭皮へダメージを与える洗浄力の強いシャンプー
    • 誤ったドライヤーの使い方
    • 1日に何度も髪の毛を洗う
    • 洗髪の際に頭皮を強くこする
    • ポニーテールなどの牽引力がはたらく髪型
    • いつも同じ場所に分け目を付ける習慣

    抜け毛や薄毛が気になる場合には、薬用シャンプーや育毛シャンプーを使い、指の腹で頭皮を優しくマッサージしながら洗いましょう。

    また、洗髪を終えたらタオルドライで水分を拭き取り、髪の毛から20㎝の距離を取りドライヤーで乾かしましょう。

    ポニーテールなどの牽引力がはたらく髪型や、いつも同じ場所に分け目を付ける習慣があると局所の血行不良を招くため注意が必要です。

    壮年性脱毛症の発症を確かめるセルフチェック方法

    壮年性脱毛症の発症を確かめる場合には、以下の10点をチェックしてみましょう。

    • ドライヤーをかけた後の抜け毛が目立つ
    • 抜け毛に毛根がなく1本の棒のように真っすぐ
    • 髪の毛が細くなりコシが失われてきた
    • 1日に100本以上の抜け毛が続いている
    • 額の幅が広くなった気がする
    • 睡眠不足が続いている
    • 栄養バランスの取れた食事ができていない
    • ストレスフルな日々を過ごしている
    • 髪を洗う時に地肌が透けて見える
    • 更年期障害にともなう症状が重い

    上記の項目に当てはまる数が多いほど、壮年性脱毛症を発症している可能性が疑われます。心配な方はできるだけ早めにAGAクリニックで見てもらいましょう。

    女性の壮年性脱毛症に関するよくある質問

    女性の壮年性脱毛症に関しては、次の2つの質問が多く見られます。

    • 20代でも壮年性脱毛症になることはありますか?
    • 壮年性脱毛症とびまん性脱毛症の違いは何ですか?

    2つの質問にお答えします。

    20代でも壮年性脱毛症になることはありますか?

    FAGA(女性型脱毛症)やAGA(男性型脱毛症)を壮年期(25歳~44歳)に発症すると壮年性脱毛症と呼ぶため、20代でも壮年性脱毛症を発症する可能性はあります

    しかし、AGAは思春期以降に発症する脱毛症であるのに対し、FAGAは更年期に発症することが一般的です。20代で抜け毛や薄毛が気になる場合には、粃糠性(ひこうせい)脱毛症や円形脱毛症、牽引性脱毛症など、壮年性脱毛症以外の脱毛症を発症している可能性が高いと考えられます。

    壮年性脱毛症とびまん性脱毛症の違いは何ですか?

    壮年性脱毛症とびまん性脱毛症の主な違いは薄毛が見られる箇所です。壮年性脱毛症の場合では、頭頂部や前頭部を中心に脱毛が起こりますが、びまん性脱毛症の場合には頭部全体にわたり髪の毛のボリュームが減少します。

    また壮年性脱毛症は男女ともに発症する可能性がありますが、びまん性脱毛症は女性特有の脱毛症です。びまん性脱毛症の原因もホルモンバランスや自律神経の乱れ、ストレスなどさまざまです。

    女性の壮年性脱毛症に関するご相談はベアAGAクリニックへ

    女性の壮年性脱毛症に関するお悩みはベアAGAクリニックまでご相談ください。壮年性脱毛症は男女ともに発症する可能性がありますが、女性の場合は更年期に発症するケースが多い傾向にあります。

    更年期の女性には仕事や育児にともなうストレス、加齢にともなうホルモンバランスの乱れ、体力の低下による疲労など精神的・身体的変化や負担の増加が見られます。

    ただし、抜け毛が起こる原因は個人によりさまざまのため、まずは専門医の診察を受けて抜け毛が起こる理由を突き止めることが重要です。

    ベアAGAクリニックでは1万人以上の治療実績を持つ院長が自ら診察を行い、一人ひとりに合った治療法を提案します。カウンセリングは無料のため、抜け毛や薄毛に関する不安や疑問がある方は気軽にお問い合わせください。

  • 貧血と抜け毛の関係性について紹介|原因と脱毛の改善のための対策方法を紹介

    貧血と抜け毛の関係性について紹介|原因と脱毛の改善のための対策方法を紹介

    「最近抜け毛が多いため原因が貧血にあるのか知りたい」「貧血による抜け毛の対策方法を教えてほしい」

    貧血は女性に多く見られる悩みの1つですが、男性も年齢を重ねたり、何らかの病気を発症することで貧血を引き起こす可能性があります。

    貧血を起こすと主にめまいや立ちくらみなどの症状が見られますが、場合により抜け毛を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

    本記事では貧血の原因や抜け毛を引き起こしやすい人の特徴、および改善方法について解説します。

    貧血による抜け毛がどのくらいの期間で回復するか知りたい方も参考にしてみてください。

    (※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)

    貧血中に起こる身体の変化

    貧血中に起こる身体の変化(主な症状)は以下の通りです。

    • めまいや立ちくらみ
    • 動悸や息切れ
    • 頭痛や胸痛
    • 易疲労感(疲れやすい)や全身の倦怠感
    • 肌荒れ
    • イライラ
    • 抜け毛や枝毛が増える

    貧血は血液中の赤血球に含まれるヘモグロビン濃度が低下した状態です。ヘモグロビンには身体のすみずみに酸素と栄養を送り届けるはたらきがあるため、濃度が低下すると全身が酸欠状態に陥り上記の症状を引き起こしやすくなります。

    WHOでは各年代ごとの貧血を次のように定義しています。

    年齢ヘモグロビン値(g/dl)
    6ヶ月~6歳11.0未満
    6歳~14歳12.0未満
    成人男性13.0未満
    成人女性12.0未満
    妊婦11.0未満

    参照元:貧血の概念と考え方

    ただし、ヘモグロビン値が基準値以下でも直ちに精密検査や治療が必要になる訳ではありません。貧血の多くは体内の鉄分不足により引き起こされる鉄欠乏性貧血ですが、潜在性鉄欠乏症の場合には貧血でなくても全身の倦怠感やパニック障害、うつ症状などを引き起こす可能性があります。

    また、男性の場合は鉄欠乏性貧血ではなく、より重篤な病気を発症している可能性もあるため注意が必要です。

    貧血が抜け毛を引き起こす原因

    貧血が抜け毛を引き起こす主な原因は、髪の毛を成長させる栄養が不足することです。髪の毛は以下のメカニズムで成長します。

    1. 毛根にある毛母細胞へ毛細血管を通じて栄養や酸素が送られる
    2. 毛母細胞が髪の毛の成長因子を生成する
    3. 毛母細胞が分裂を繰り返すことで毛包内に髪の毛が作られる
    4. 毛包内の髪の毛が頭皮の外へと押し出されて成長する

    貧血は頭皮へ酸素を送り届ける役割のヘモグロビンが減少した状態であるため、髪の毛の成長に必要な酸素と栄養が毛母細胞へ行き届かなくなります。

    結果的に髪の毛の成長が滞り、抜け毛リスクが増大します。また、慢性的に鉄分が不足している場合では、貧血に先行してびまん性脱毛を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

    貧血による抜け毛になりやすい人の特徴

    貧血による抜け毛になりやすい人の特徴は以下の5つです。

    • 女性・高齢者
    • 日常的に過度なストレスを感じている
    • 過度なダイエット・乱れた食生活で栄養不足に陥っている
    • 日常的に多量のアルコールを摂取している
    • 造血細胞自体の異常などの疾患を起こしている

    5つの特徴について解説します。

    女性・高齢者

    貧血による抜け毛になりやすい人の特徴の1つが女性や高齢者です。女性に貧血が多い理由は鉄分不足に陥る機会や、鉄分需要量の増大に直面する機会が多いためです。

    女性は閉経するまで月経により鉄分を奪われるだけでなく、妊娠中・授乳中には胎児や乳児を成長させるために鉄分需要量の増大が起こるため、貧血を引き起こしやすいと考えられています。

    また、加齢や何らかの病気(甲状腺機能の低下や肝機能障害など)が原因で造血機能が低下することも、貧血による抜け毛につながります。

    日常的に過度なストレスを感じている

    日常的に過度なストレスを感じている人も、貧血による抜け毛を引き起こしやすいと考えられています。貧血の原因の1つが鉄分の吸収不良ですが、ストレスにより自律神経のバランスが乱れると消化器官の機能が低下するため、鉄分の吸収量が減り貧血を起こしやすくなります。

    過度なストレスにより胃が痛くなるのも、自律神経のバランスが乱れて胃酸の分泌量が増大し、粘膜に炎症を起こすためです。ストレスによる睡眠の質の低下も、髪の毛の成長を妨げ抜け毛リスクを増大させます。

    過度なダイエット・乱れた食生活で栄養不足に陥っている

    過度なダイエット・乱れた食生活で栄養不足に陥っている人も、貧血による抜け毛を引き起こしやすくなります。若い女性に貧血が多く見られるのも、過度な食事制限で栄養不足に陥る場合が多いためです。

    特に増血ビタミンと呼ばれるビタミンB6やB12、頭皮へと酸素を運ぶヘモグロビンの構成要素のタンパク質や鉄、タンパク質の生合成を促進する葉酸、食事で摂取した栄養の吸収をサポートするビタミンCなどが不足した場合に、貧血にともなう抜け毛を引き起こしやすくなります。

    日常的に多量のアルコールを摂取している

    日常的に多量のアルコールを摂取している人も、貧血による抜け毛を引き起こしやすくなると考えられます。

    過度の飲酒を行うと、血液を作る成分であるビタミンB12や、髪の毛の元となるタンパク質を生合成する葉酸などの吸収を妨げられるためです。

    長期間の飲酒は高血圧など生活習慣病のリスクも増大させるため注意が必要です。

    出血を伴う疾患を起こしている

    貧血による抜け毛が見られる場合には、出血を伴う疾患を起こしている可能性も疑われます。特に胃潰瘍や胃がん・大腸がんをはじめとする消化器系の疾患や、子宮筋腫・子宮内膜症などの婦人科の疾患により慢性的な出血を起こしていると、貧血による抜け毛を引き起こしやすくなると考えられます。

    胃潰瘍や婦人科系の疾患は貧血以外に痛みをともなう傾向にあるため、初期の段階で見つかる場合も多いのですが、胃がんや大腸がんの場合は症状が進行してから発見される場合も多いため注意が必要です。

    貧血による抜け毛を防ぐために1日に摂取すべき鉄分量

    18歳以上の男女が1日に摂取すべき鉄分量の目安については以下の表を参考にしてください。

    年齢男性女性(月経なし)女性(月経あり)
    18歳~29歳7.5㎎6.5㎎10.5㎎
    30歳~49歳7.5㎎6.5㎎10.5㎎
    50歳~64歳7.5㎎6.5㎎11.0㎎
    65歳~74歳7.5㎎6.0㎎
    75歳以上7.0㎎6.0㎎

    耐容上限量は18歳以上の男性の場合は1日50㎎、女性は40㎎です。通常の食事で鉄分を過剰に摂取する可能性は低いですが、サプリメントなどで摂りすぎると便秘や胃の不快感が見られる場合もあるため注意が必要です。

    参照元:健康長寿ネット

    貧血による抜け毛を改善する方法

    貧血による抜け毛を改善する主な方法は次の3つです。

    • 貧血対策になる栄養のある食事を心がける
    • 軽い運動でストレス発散と血行促進を目指す
    • 抜け毛が起こりはじめたらすぐにAGAクリニックへ相談する

    3つの方法について解説します。

    貧血対策になる栄養のある食事を心がける

    貧血による抜け毛を改善するためには、貧血対策になる栄養のある食事を摂ることが重要です。ヘモグロビンを構成する鉄分やタンパク質の摂取はもちろん、鉄分の吸収を良くするビタミンCや造血に必要なビタミンB6・B12、タンパク質の生合成に欠かせない葉酸も日々の食事に取り入れましょう。

    多くの食品に含まれる鉄分は、体内への吸収効率が良い「ヘム鉄」と吸収されにくい「非ヘム鉄」に分類されます。しかし、非ヘム鉄を多く含む食品にもタンパク質やビタミンなどが含まれているため、バランスよく摂取することが重要です。

    ヘム鉄と非ヘム鉄を多く含む食品については、以下の表を参考にしてください。

    ヘム鉄を多く含む食品
    豚レバー
    鶏レバー
    しじみ
    牛もも肉(赤身)
    カツオ
    非ヘム鉄を多く含む食品
    ひじき
    鶏卵(卵黄)
    油揚げ
    小松菜
    ほうれん草

    軽い運動でストレス発散と血行促進を目指す

    貧血による抜け毛を改善する場合には、軽い運動でストレス発散と血行促進を目指すことも効果的です。ウォーキング程度の運動でも下半身の筋肉が刺激されるため、全身の血行が改善し頭皮まで栄養が行き届きやすくなります。

    また、運動による適度な疲れとリラクゼーション効果により睡眠の質が向上すれば、睡眠中に髪の毛の成長を促す結果にもつながります。

    抜け毛が起こりはじめたらすぐにAGAクリニックへ相談する

    貧血による抜け毛を改善するためには、AGAクリニックの専門医に相談することが重要です。抜け毛の原因はさまざまのため、まずは専門医の診察や検査により、原因を突き止める必要があります。

    貧血が原因ではなく、何らかの脱毛症により抜け毛を引き起こしている可能性もあります。特にAGA(男性型脱毛症)を発症している場合には速やかに対処しない限り、薄毛がゆっくりとですが確実に進行するため注意が必要です。

    貧血が原因の抜け毛発症時にしてはいけない行動

    貧血が原因で抜け毛が疑われる場合には、次の2つの行動を避けましょう。

    • 生活習慣を変えずに抜け毛を放置する
    • 自分で抜け毛治療薬を輸入・購入し勝手に治療を行う

    2つの避けるべき行動について解説します。

    生活習慣を変えずに抜け毛を放置する

    貧血が原因で抜け毛が疑われる場合には、生活習慣を変えずに抜け毛を放置することはNGです。貧血による抜け毛リスクを増加させる生活習慣は、過度なダイエットにともなう栄養不足や日々のストレス、飲酒習慣などさまざまです。

    思い当たる点がある場合には、まず生活習慣の改善からはじめましょう。放置すると抜け毛が増えたり、頭皮環境の悪化を招く恐れもあるため注意が必要です。セルフケアでは改善が見られない場合には、AGAクリニックの専門医に相談しましょう。

    自分で抜け毛治療薬を輸入・購入し勝手に治療を行う

    貧血が原因で抜け毛が疑われる場合に、自分で抜け毛治療薬を輸入・購入し勝手に治療を行うことは避けましょう。抜け毛の原因はさまざまのため、自分の判断で治療薬を購入しても、期待する効果が得られない可能性があります。

    場合によっては肝機能障害など重篤な副作用を引き起こす可能性もあるため、自分の判断で海外製の治療薬を服用することは絶対に避けましょう。

    貧血が原因の抜け毛に関するよくある質問

    貧血が原因の抜け毛に関しては、以下の3つの質問が多く見られます。

    • 貧血気味の場合にサプリで鉄分を補っても薄毛に効果ある?
    • 貧血による抜け毛はどのくらいで回復する?
    • 貧血になると抜け毛だけではなく白髪も増える?

    3つの質問にお答えします。

    貧血気味の場合にサプリで鉄分を補っても薄毛に効果はある?

    食事だけでは十分に鉄分を摂取できない場合では、サプリで補給する方法もあります。サプリで鉄分を補う場合は、水や白湯で飲むことが基本です。お茶や紅茶などタンニンを含む飲料で摂取すると、鉄分の吸収が妨げられるため注意しましょう。

    鉄分をサプリで摂取する場合には、ビタミンCやクエン酸を一緒に摂ると吸収効率が良くなりますが、鉄分をサプリメントから摂取する場合には、耐容上限量(成人男性50㎎・成人女性40㎎)を超えないよう気を付ける必要があります。何らかの薬を服用中の場合は主治医に相談しましょう。

    貧血による抜け毛はどのくらいで回復する?

    貧血による抜け毛が改善するまでには、およそ3ヶ月が必要だと覚えておきましょう。生活習慣の改善やサプリの服用、治療などに取り組むと貧血自体は2ヶ月程度で改善が期待できます。

    しかし、抜け毛に関してはヘアサイクルの周期が正常化するまで改善が見られない可能性もあります。抜け毛が治まらず心配な場合には、自分の判断で諦めるのではなく、クリニックの専門医に相談しましょう。

    参考:鉄と髪の毛|鳥取県医師会
    参考:鉄欠乏性貧血の治療法|日本鉄バイオサイエンス学会

    貧血による抜け毛に関するご相談はベアAGAクリニックへ

    貧血による抜け毛にお悩みの方は、ベアAGAクリニックまでご相談ください。貧血の主な症状はめまいや立ちくらみ、動悸・息切れですが、場合により抜け毛リスクを増加させる可能性もあるため注意が必要です。

    生活習慣の見直しやサプリの服用で貧血が改善しても、抜け毛が治まるまでには時間が掛かります。また、セルフケアで抜け毛が改善しない場合には、何らかの脱毛症を発症している可能性も疑われます。

    中でも進行型の脱毛症のAGA(男性型脱毛症)を発症している場合では、生活習慣の見直しやサプリの服用だけでは抜け毛の改善が期待できません。

    抜け毛は1つの原因ではなく、複数の原因が複雑に絡み合い発症する場合が多いため、まずは専門家の診察や検査を受け、自分の抜け毛がなぜ起こるのかを突き止めることが求められます。

    ベアAGAクリニックではカウンセラーが専用カメラを用いて頭皮チェックを行い、治療内容や薬の種類、費用など一人ひとりに合ったプランを提案します。

    カウンセリングは無料で受けることができるだけでなく、無理に治療を勧めることは一切ないため、安心してお問い合わせください。

  • 髪の毛が抜けやすい女性の特徴を解説|原因や女性でも急に発症しやすい脱毛症の例について紹介

    髪の毛が抜けやすい女性の特徴を解説|原因や女性でも急に発症しやすい脱毛症の例について紹介

    女性で髪の毛が抜けやすく感じることはありませんか?

    抜け毛が増える原因はさまざまですが、髪の毛が抜けやすい女性は、脱毛症やストレス、生活習慣からくるホルモンバランスの乱れなどが原因として考えられます。

    抜け毛を改善するためには、原因に合わせて治療を行うことが大切です。放置しても症状はおさまらないため、できる限り早期に治療を開始しましょう。

    本記事では、髪の毛が抜けやすい女性の特徴や対策、NGな行動について紹介します。

    (※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)

    髪の毛が抜けやすい女性の特徴・抜ける原因

    髪の毛が抜けやすい女性の特徴と抜ける原因は次の5つです。

    • FAGA(女性男性型脱毛症)を発症している
    • ストレスやホルモンバランスの乱れにより太くコシのある髪の毛が生えづらい
    • 出産によって急激に女性ホルモンが減少している
    • 生活習慣の乱れにより髪の毛の成長に支障をきたしている
    • 髪の毛に負担がかかるヘアスタイルをしている

    5つの特徴(原因)について詳しく紹介します。

    FAGA(女性男性型脱毛症)を発症している

    髪の毛が抜ける女性は、FAGA(女性男性型脱毛症)を発症している可能性があります。

    FAGAは40代〜50代以の女性に多いとされる脱毛症です。FPHL(female pattern hair loss)と呼ばれることもあります。

    髪の毛が抜け落ちることで、髪の毛全体のボリュームが減少したり、分け目が目立ったりするなどの症状があります。

    ストレスやホルモンバランスの乱れにより太くコシのある髪の毛が生えづらい

    ストレスやホルモンバランスの乱れにより、髪の毛の成長が妨げられる可能性があります。

    ストレスは自律神経のバランスやホルモンバランスが乱れる原因のひとつです。

    自律神経が乱れると血管が収縮し、血行不良につながります。血液には全身に栄養を送る役割があるため、血行不良になると頭皮や髪の毛に栄養が行き渡らなくなり、太くコシのある髪の毛へ成長しにくくなります。

    また、ホルモンバランスの乱れも髪の毛の成長を妨げる原因です。ホルモンバランスが乱れると健康な髪の毛を維持できなくなり、抜け毛が増える可能性があります。

    出産によって急激に女性ホルモンが減少している

    出産も女性の髪の毛が抜けやすくなる原因のひとつです。

    妊娠中は「エストロゲン」や「プロゲステロン」という女性ホルモンが増加しますが、出産後は急激に女性ホルモンが減少します。ホルモンの分泌量が大きく変化することで、髪の毛の成長周期(ヘアサイクル)が乱れ、抜け落ちるようになります。

    ただし、出産後の抜け毛は一時的なケースが多いです。

    生活習慣の乱れにより髪の毛の成長に支障をきたしている

    生活習慣の乱れにより、髪の毛の成長に支障をきたしていることも考えられます。

    生活習慣の乱れは、栄養不足や睡眠不足を招きます。頭皮や髪の毛に栄養が行き届かなくなると髪の毛も成長が妨げられます

    また、睡眠不足も髪の毛の成長にとって悪影響です。成長ホルモンの分泌は主に寝ている間に行われるため、睡眠時間が短いと髪の毛の成長を妨げることになります。

    髪の毛に負担がかかるヘアスタイルをしている

    髪の毛に負担をかけるヘアスタイル・髪型にも注意が必要です。

    髪の毛に負担がかかるへアスタイルを長く続けると、抜け毛が増える可能性があります。女性の場合では、ポニーテールやカチューシャなどの使用が髪の毛に負担をかけるヘアスタイルです。

    また、いつも同じ場所で髪の毛を分けていると、一部の髪の毛に負担がかかり分け目が広くなることもあります。

    髪の毛に負担がかかることによる抜け毛は物理的な要因のため、年齢やホルモンバランスに関係なく発症します。

    髪の毛が抜けやすい女性が取り組むべき抜け毛対策

    髪の毛が抜けやすいと感じる女性が、取り組むべき抜け毛対策は次の3つです。

    • 十分な睡眠・健康的な食生活を心がけることで生活習慣を改善する
    • 適度な運動や趣味を通してストレス発散する
    • 頭皮に負担をかけない髪型にする

    3つの対策について詳しく紹介します。

    十分な睡眠・健康的な食生活を心がけることで生活習慣を改善する

    生活習慣を改善することで、抜け毛がおさまることがあります。見直すべき主な生活習慣には次があります。

    • 十分な睡眠を取る
    • 健康的な食生活を心がける
    • 飲酒や喫煙習慣を見直す
    • ストレスをためない
    • 正しいヘアケアを行う

    睡眠不足や偏った栄養は、髪の毛の成長を妨げる原因です。十分な睡眠を取り、健康的な食生活を心がけることで自律神経のバランスやホルモンバランスが正常に保たれ、髪の毛が成長しやすくなります。

    そのほか、過度な飲酒・喫煙は血行不良や毛細血管の収縮を招く原因です。お酒やタバコも髪の毛の成長に悪影響を及ぼすため、適度な量に見直しましょう。

    適度な運動や趣味を通してストレス発散する

    ストレスを発散させることも抜け毛対策につながります。

    ストレスを溜め込むと自律神経のバランスやホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増える原因のひとつになります。そのため、適度にストレスを発散させることで、自律神経やホルモンバランスの乱れからくる抜け毛を防止することが可能です。

    具体的な方法としては、趣味に没頭したり適度な運動をすることでストレスの発散につながります。ストレスを発散させる方法は人それぞれなため、自分に合うストレス発散法を見つけましょう。

    頭皮に負担をかけない髪型にする

    頭皮に負担がかかる髪型は牽引性脱毛症を引き起こすリスクもあるため、負担の少ない髪型を心がけることも大切です。

    ポニーテールをはじめ、毎日長い時間髪の毛を引っ張るような髪型をしている方は、髪の毛をおろしたり結ぶ位置を変えたりしましょう。また、髪の毛の分け目がいつも同じ場合には、分け目部分に負担がかかりやすいため注意が必要です。

    髪の毛が抜けやすいと感じたら皮膚科やAGAクリニックへ相談する

    髪の毛が抜けやすいと感じたら、皮膚科やAGAクリニックに相談しましょう。

    抜け毛の原因はさまざまなため、原因に合った対策・治療を行う必要があります。たとえば、FAGAにより抜け毛が引き起こされている場合、十分な睡眠時間や髪型を意識しても、症状の改善は難しいです。

    抜け毛の原因を自分で特定することは難しいため、皮膚科やAGAクリニックで検査を受け原因を特定してもらうことが大切です。

    ベアAGAクリニックでは、患者さまの生活背景をヒアリングするほか、身体診察や検査により抜け毛の原因を突き止めます。女性で抜け毛にお悩みでしたら、一度ベアAGAクリニックへご相談ください。

    女性でも急に発症しやすい脱毛症の例

    生活習慣やストレスではなく、脱毛症により抜け毛が引き起こされていることもあります。女性でも急に発症しやすい脱毛症は次の4つです。

    • FAGA
    • びまん性脱毛症
    • 分娩後脱毛症
    • 牽引性脱毛症

    4つの脱毛症について詳しく紹介します。

    FAGA

    FAGAは女性が発症する脱毛症です。頭頂部や生え際の抜け毛が増え、同時に髪の毛が柔らかくなっている場合には、FAGAを発症している可能性があります。

    前頭部の生え際が後退するM字型の薄毛や、頭頂部のボリュームが少なくなるつむじ型の薄毛といった症状が現れます。最終的には髪の毛のボリュームが減少し、頭部全体が透けて見えるようになるのがFAGAの特徴です。

    FAGAを発症する原因は次のように考えられています。

    1. 男性ホルモンが還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつく
    2. 男性ホルモンの一種「DHT」が生成される
    3. DHTが毛乳頭細胞に脱毛の指令を出す

    FAGAを引き起こすメカニズムは、男性型脱毛症「AGA」と同じです。ホルモン分泌量の関係により、男性は20代からAGAを発症、女性は40代からFAGAを発症するケースが多いです。

    FAGAの原因や治療法について、以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

    関連記事:女性の薄毛(FPHL、FAGA)はなぜ起こる? 問題点・原因・特徴・効果的治療法を解説

    びまん性脱毛症

    びまん性脱毛症は主に女性が発症する脱毛症で、髪の毛が頭部全体で薄くなります。初期症状としては以下があげられます。

    • 髪の毛のボリュームが減少した
    • 短い髪の毛が増えた
    • 髪の毛が細くなった
    • 抜け毛が増えてきた
    • 分け目が薄くなった
    • 頭の地肌が見えるようになってきた

    上記の症状に心当たりがある方は、びまん性脱毛症の可能性があります。

    びまん性脱毛症を発症する主な原因は、加齢による女性ホルモンの減少です。

    「エストロゲン」などの女性ホルモンは、髪の毛の成長に必要不可欠です。加齢によりエストロゲンの分泌量が減ることで発毛サイクルが乱れ、髪の毛が成長しにくくなります。

    30代後半から40代以降に発症することが多いですが、人により20代で発症することもあります。

    びまん性脱毛症の原因や治療法について、以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

    関連記事:女性に多い「びまん性脱毛症」とは?治る?原因・対策・治療法を解説

    分娩後脱毛症

    分娩後脱毛症は、出産後一時的に抜け毛が増える脱毛症です。

    分娩後脱毛症を引き起こす主な原因は、ホルモンバランスの変化です。妊娠中は、髪の毛の成長に関わる「エストロゲン」の濃度が増加しますが、出産後一気に減少します。

    産後2ヶ月〜3ヶ月ごろから抜け毛が多くなりはじめ、早い方は6ヶ月で症状が徐々に落ち着きます。

    ピークを迎えるまで、ブラッシング時やシャンプー時に抜け毛が気になるかもしれませんが、症状は一時的なため過度に心配する必要はありません。出産経験のある女性の半数以上が分娩後脱毛症を経験すると言われています。

    分娩後脱毛症(出産後の抜け毛)の症状や原因について、以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

    関連記事:【医師監修】産後の抜け毛はいつまで続く?原因とすぐにできる対策

    牽引性脱毛症

    牽引性脱毛症は、髪の毛が引っ張られることにより抜け毛が発生する脱毛症です。

    たとえば、ポニーテールなど髪の毛を後ろに束ねるヘアスタイルをすると、生え際が引っ張られ前頭部の髪の毛が薄くなることがあります。長時間同じ縛り方や留め方をしている方は注意が必要です。

    髪型をこまめに変えることで、牽引性脱毛症の症状が落ち着きます。

    髪型を変えても抜け毛が減らない場合には、別の原因が考えられます。抜け毛が多く不安な方は、薄毛治療のクリニックへ相談しましょう。

    髪の毛が抜けやすい女性のとってはいけないNGな行動

    髪の毛が抜けやすいと感じている女性が、とってはいけない行動として次の2つがあげられます。

    • 治療薬を個人輸入して自分で抜け毛・薄毛の治療を行う
    • 抜け毛を放置して何も対策をとらない

    2つのNG行動について詳しく紹介します。

    治療薬を個人輸入して自分で抜け毛・薄毛の治療を行う

    薄毛の治療薬を個人輸入し、自分で抜け毛・薄毛の治療を行うのはやめましょう。

    個人輸入とは、市販されていない製品を海外サイトなどから直接購入する方法です。個人輸入の医薬品には偽物や粗悪品が含まれるリスクがあります。

    偽物・粗悪品の治療薬を使用すれば、思うような治療効果が得られないほか、場合によっては重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

    また、抜け毛・薄毛の原因はさまざまで、原因に合う治療を行わなければ症状の改善が期待できません。原因を突き止め、原因に合った正しい薄毛治療を受けるためにも、皮膚科やAGAクリニックへ相談しましょう。

    抜け毛を放置して何も対策をとらない

    抜け毛を放置し何も対策しないのもNG行動です。

    抜け毛を放置しても症状の改善は期待できません。放置すればするほど薄毛が進むリスクがあるため、対策や治療が必要です。

    また、放置する期間が長く薄毛がすでに進行している場合では、治療を開始してから症状が改善されるまでに時間がかかります。早期に治療を開始すれば症状が改善される期間も短く済みます。

    そのため、抜け毛が増えたと感じた段階で、まずは皮膚科やAGAクリニックへ相談しましょう。

    髪の毛が抜けやすいと感じる女性によくある質問

    髪の毛が抜けやすいと感じる女性によくある質問として、次の4つがあげられます。

    • 高校生でも髪の毛が抜けやすくなることはある?
    • 10代、20代でもFAGA(女性男性型脱毛症)を発症することはある?
    • 30代、40代女性に多い抜け毛の原因は?
    • 女性は何歳から抜け毛が増えて髪が薄くなる?

    4つの質問について回答します。

    高校生でも髪の毛が抜けやすくなることはある?

    高校生でも髪の毛が抜けやすくなることはあります。高校生で髪の毛が抜ける原因には、以下の3つが考えらえます。

    • 牽引性脱毛症
    • 過度なダイエット
    • 睡眠不足

    髪の毛を引っ張るヘアスタイルを毎日長時間続けることで、牽引性脱毛症を発症している可能性があります。

    そのほか、過度なダイエットは栄養不足を引き起こし髪の毛の成長を妨げる原因のひとつです。睡眠不足もホルモンバランスの乱れを招き、髪の毛が成長しにくく抜けやすくなります。

    高校生で抜け毛が気になる方は、ヘアスタイルに気を配り、食事と睡眠をしっかりとることが大切です。

    10代、20代でもFAGA(女性男性型脱毛症)を発症することはある?

    FAGAは10代・20代でも発症する可能性のある脱毛症です。

    FAGAは女性ホルモンが減少し、男性ホルモンの影響を受けやすくなることで発症しやすくなります。女性ホルモンは加齢により減少するため、FAGAを発症するケースは40代以降の方が多いです。

    しかし女性ホルモンは加齢だけでなく、過度なストレスや睡眠不足により自律神経が乱れた場合にも、分泌量が減少することがわかっています。そのため、10代・20代でもストレスなどが原因で女性ホルモンが減少し、FAGAを発症することがあります。

    30代、40代女性に多い抜け毛の原因は?

    30代・40代の女性に多い抜け毛の原因は次の3つです。

    • びまん性脱毛症
    • FAGA
    • 分娩後脱毛症

    30代・40代は女性ホルモンの量が変化したり減少したりする時期です。女性ホルモンが減少することで、びまん性脱毛症やFAGAを発症し抜け毛が増加する可能性があります。

    また、出産後の場合には分娩後脱毛症により抜け毛が一時的に増えることも考えられます。

    関連記事:産後の抜け毛でスカスカの前髪に悩む原因を紹介|薄毛の原因と気になる際の対処法

    女性は何歳から抜け毛が増えて髪が薄くなる?

    個人差はありますが、30代以上の女性はホルモンバランスが変化しやすいため、30代後半から抜け毛が増え髪の毛が薄くなる傾向にあります。

    女性ホルモンの一種「エストロゲン」は髪の毛の成長に関わるホルモンです。妊娠や加齢によりエストロゲンが減少すると、髪の毛の成長サイクル(ヘアサイクル)が乱れ、抜け毛が増える可能性があります。

    髪の毛が抜けやすい女性のご相談はベアAGAクリニックへ

    髪の毛が抜ける原因はさまざまです。女性の場合、ストレスや生活習慣のほか、脱毛症を発症し抜け毛が増えていることが考えられます。

    また、女性が発症しやすい脱毛症にはFAGAやびまん性脱毛症などがあり、原因や症状はそれぞれ異なります。

    抜け毛を治すためには、原因に合わせて正しい治療を受けることが大切です。自分で原因を特定するのは困難なため、皮膚科やAGAクリニックで検査を受けましょう。

    ベアAGAクリニックでは、カウンセリングや検査を通して抜け毛の原因を特定し、患者さまに合った治療法をご提案しています。髪の毛が抜けやすいとお困りの女性は、ベアAGAクリニックへご相談ください。

    関連記事:春に抜け毛が増える原因を紹介|男女の抜け毛の原因の違いや対策方法も解説

  • 10代女性の髪の毛が抜ける原因を解説|抜け毛の対策方法も紹介

    10代女性の髪の毛が抜ける原因を解説|抜け毛の対策方法も紹介

    10代の女性で「最近抜け毛が多い気がする」と感じることはありませんか?

    髪の毛は平均で1日50本〜100本抜けるため、抜け毛があるのは自然なことです。しかし、明らかに大量の抜け毛がある場合では、脱毛症など何らかの原因が考えられます。

    抜け毛の原因によっては、状態を放置すると薄毛になる可能性があるため早期に治療を開始することが大切です。

    本記事では、10代女性の髪の毛が抜ける原因や対策方法について紹介します。

    (※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)

    髪の毛が1日に抜ける平均の本数

    一般的に髪の毛が1日で抜ける平均本数は、約50本〜100本と言われています。

    頭部全体で髪の毛は10万本程度あるとされており、髪の毛が1日100本抜けても全体の約0.1%です。抜け毛は薄毛が進行しているサインと言えますが、毎日100本程度抜けているからといって、薄毛になっているとは考えにくいです。

    また、抜け毛の本数は季節や環境により変動することがあり、多い時は100本以上抜ける可能性もあります。

    10代女性の髪の毛が抜ける場合に考えられる原因

    毎日100本以上の髪の毛が抜けている場合には、何らかの理由により抜け毛が増えている状態です。10代の女性で髪の毛が抜ける原因には、次の6つが考えられます。

    • 過剰なストレスで自律神経やホルモンバランスが乱れている
    • 過度なダイエットや乱れた食生活で栄養が不足している
    • 睡眠不足・生活習慣の乱れにより髪の毛が成長しづらい
    • 頭皮に合わない・負担の大きいヘアケアをしている
    • 遺伝による脱毛症・FAGAを発症している
    • FAGA以外の脱毛症を引き起こしている

    抜け毛が増える原因はさまざまですが、10代女性の場合は年齢以外の原因が考えられます。以下では、6つの原因について詳しく紹介します。

    過剰なストレスで自律神経やホルモンバランスが乱れている

    10代の女性の場合、過剰なストレスにより自律神経やホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増えている可能性があります。

    自律神経とは体温や代謝など体の機能をコントロールする神経のことです。自律神経が乱れると血管が収縮し血流が悪くなり、髪の毛や頭皮に栄養が行き渡らなくなり抜け毛が増えることがあります。

    また、ホルモンバランスが乱れると、頭皮の皮脂の分泌量が増加し頭皮環境の悪化につながります。頭皮環境が悪いと髪の毛の成長を妨げることになり、抜けやすくなるという仕組みです。

    過度なダイエットや乱れた食生活により栄養が不足している

    過度なダイエットも薄毛の原因のひとつです。ダイエットをすると髪の毛の成長に必要な栄養が不足します。

    さらにダイエット中は基礎代謝が低下し、頭皮の血行不良を起こしやすく、栄養は血液により全身へ運ばれているため、血行不良は抜け毛につながります。

    ダイエット自体に問題はありませんが、極端に食事を摂らないなど過度なダイエットは抜け毛につながるため注意が必要です。

    睡眠不足・生活習慣の乱れにより髪の毛が成長しづらい

    睡眠不足をはじめとする生活習慣の乱れも、抜け毛につながる可能性があります。

    髪の毛は寝ている間に成長するため、睡眠不足は髪の毛の成長を妨げる原因になります。たとえば、毎日の睡眠時間が6時間未満で、寝起きがだるいと感じる方は睡眠不足の状態に陥っている可能性が高いです。

    また、睡眠以外にも食生活の乱れや疲労の蓄積など、乱れた生活習慣は自律神経やホルモンバランスを崩し抜け毛を招きます。

    頭皮に合わない・負担の大きいヘアケアをしている

    頭皮に合わないヘアケアをしていることも抜け毛が増える原因の1つです。特に注意すべきなのがシャンプーとドライヤーです。

    洗浄力の強いシャンプー剤の使用や、毎日複数回の洗髪は頭皮の乾燥につながります。頭皮が乾燥することでフケが発生し毛穴をふさぎ、細菌繁殖による頭皮トラブルのもととなります。

    同様に、過度なドライヤーも頭皮が乾燥する原因です。間違ったヘアケアは頭皮環境の悪化、頭皮トラブルにつながるため注意が必要です。

    また、ヘアカラーやパーマを頻繁に繰り返すことも、頭皮や髪の毛にダメージが蓄積されます。頭皮環境が悪くなるため、過度なヘアカラーやパーマは控えましょう。

    遺伝による脱毛症・FAGAを発症している

    遺伝による脱毛症のFAGA(女性男性型脱毛症)を発症している可能性も考えられます。

    FAGAは女性が発症する脱毛症のことで、「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」と呼ばれることもあります。前頭部の髪の毛が抜けたり、髪の毛が短く細くなったりすることが特徴です。

    FAGAは遺伝、男性ホルモン、環境因子など様々な要因が複合的に関与して発症すると考えられており、明確な単一の原因は明らかになっていません。

    主に成人の女性に見られる脱毛症ですが、10代でもFAGAを発症する可能性はあります。

    FAGA以外の脱毛症を引き起こしている

    10代女性の抜け毛の原因として、FAGA以外の脱毛症を引き起こしている可能性もあります。考えられる主な脱毛症は以下の2つです。

    • 牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)
    • 円形脱毛症

    牽引性脱毛症とは、頭皮に負荷がかかる髪型を続けることで、生え際や分け目が目立つようになる脱毛症のことです。いつも同じ髪の毛の結び方・留め方をしていると、髪の毛が引っ張られ(牽引され)、抜け毛が発生することがあります。

    また、円形脱毛症は集中して円形型に髪の毛が抜け落ちる脱毛症です。明確な原因は明らかになっていませんが、ストレスや自己免疫疾患のほか、アトピーが関係していると考えられています。

    牽引性脱毛症や円形脱毛症は自然に回復するケースがありますが、症状が続く場合には治療を受けることが大切です。

    10代女性で抜け毛が気になる場合はAGAクリニックの受診がおすすめ

    10代女性で抜け毛が気になる場合は、AGAクリニックの受診を検討しましょう。

    AGAクリニックではさまざまな検査を行い、抜け毛の原因を特定し薄毛治療を行います。抜け毛は早期診断・早期治療により発毛の可能性が高まるため、できる限り早くAGAクリニックを受診することが大切です。

    AGAクリニックの治療の流れは次の通りです。

    1. 予約・受付
    2. 医師による問診
    3. カウンセリング
    4. 治療
    5. 通院

    AGAクリニックによってはオンライン診療に対応しているところがあり、直接行かなくても自宅からスマホで気軽に受診することができます。

    ベアAGAクリニックはオンライン診療に対応しているほか、カウンセリングは無料です。以下の記事では、当院のオンライン診察の詳しい方法について解説しているためあわせてご覧ください。

    AGAのオンライン診療 | 薄毛治療ならベアAGAクリニックへ

    10代女性の髪の毛が抜けるときの対策方法

    10代女性で髪の毛が抜けるときにできる対策方法は次の5つです。

    • 栄養バランスのいい食事を摂れているか食生活を見直す
    • 生活リズムを整えて質の良い睡眠を取る
    • 頭皮マッサージで血行不良を解消する
    • 頭皮へ負荷のかかるヘアケアをしていないか見直す
    • 抜け毛発症初期に皮膚科やAGAクリニックへ相談する

    5つの対策方法について詳しく紹介します。

    栄養バランスのいい食事を摂れているか食生活を見直す

    食生活を見直し、栄養バランスの整った食事を意識しましょう。

    栄養バランスが乱れていると栄養が不足し髪の毛の成長が妨げられます。特に過度なダイエットなどで栄養が不足している方は、栄養をしっかり摂ることで抜け毛が改善される可能性があります。

    なかでも、髪の毛の成長にいい栄養素は次の5種類です。

    • たんぱく質
    • ビタミンA・B・E
    • ミネラル(亜鉛・ヨウ素)
    • イソフラボン
    • コラーゲン

    たんぱく質は髪の毛を構成する栄養素のひとつです。髪の毛の約8割はたんぱく質でできており、薄毛対策はもちろん、ハリ・ツヤのある髪の毛を作るためにもたんぱく質は必要です。

    その他、亜鉛はたんぱく質の一種である「ケラチン」の合成を助ける栄養素で、イソフラボンは女性ホルモンと似たはたらきをし薄毛の予防が期待できます。上記の栄養素を中心とし、バランスの整った食生活を送りましょう。

    生活リズムを整えて質の良い睡眠を取る

    睡眠不足の可能性がある方は、生活リズムを整えて質の良い睡眠を取りましょう

    睡眠中は成長ホルモンが分泌され髪の毛が成長します。少なくとも6時間以上は睡眠時間を確保してください。

    寝る2時間前までに食事や入浴を済ませ、1時間前からスマホの画面を見ないことも大切です。SNSやゲームなどはせずに目を休めることで、深く眠りやすくなります。

    また、毎朝同じ時間に起きて生活リズムを作ることにより、睡眠の質を高めることが可能です。起床後すぐに日光を浴びることで、身体を目覚めさせることができます。

    頭皮マッサージで血行不良を解消する

    血行不良を解消するために頭皮マッサージを行いましょう。

    血液には栄養を全身へ運ぶ役割があり、頭皮や髪の毛が成長するために必要な栄養も血液により運ばれます。血行不良の状態では髪の毛の成長に悪影響を及ぼすため、抜け毛対策には頭皮の血行不良を解消する必要があります。

    頭皮マッサージは入浴中、または入浴後の体が温まっているときに行うことがおすすめです。マッサージする際、爪を立てると頭皮トラブルの原因となるため、指の腹や手のひらを使って優しくマッサージしてください。

    頭皮へ負荷のかかるヘアケアをしていないか見直す

    頭皮へ負荷のかかるヘアケアをしていないか見直すのも抜け毛対策のひとつです。

    洗浄力の強いシャンプー剤を使っている方は、洗浄力の弱いシャンプーに買い替えましょう。長時間のドライヤーは頭皮を乾燥させてしまうため、過度に乾かしすぎないようにしてください。

    また、ヘアカラーやパーマを頻繁に行っている方は、頻度を減らすことも大切です。

    以下の記事では、ドライヤーの正しいヘアケア方法について解説しているためあわせてご覧ください。

    ドライヤーで髪の毛が抜ける…本数が多いとやばい?薄毛の基準や抜け毛への対策を紹介

    抜け毛発症初期に皮膚科やAGAクリニックへ相談する

    抜け毛が多いと感じたら、できる限り早期に皮膚科またはAGAクリニックへ相談しましょう。

    10代女性で抜け毛が増える原因はさまざまです。抜け毛を改善・予防するためには、原因に合った治療を受けることが大切です。皮膚科やAGAクリニックでは、詳細な検査をもとに抜け毛の原因を突き止めることができ、より効率良く抜け毛治療を始められます。

    また、抜け毛を放置して薄毛が進行している場合には、元の状態に回復するまでに時間がかかります。抜け毛が改善されるまでの時間が短ければ、治療費用も抑えられるため、できる限り早期に皮膚科やAGAクリニックへ相談してください。

    10代女性で髪の毛が抜ける場合にしてはいけない行動

    10代女性で髪の毛が抜ける時、してはいけない行動が次の2つです。

    • 生活習慣やヘアケア方法などを変えずに抜け毛を放置する
    • 抜け毛治療薬を輸入・購入し自分で治療を行う

    2つの行動について詳しく紹介します。

    生活習慣やヘアケア方法などを変えずに抜け毛を放置する

    抜け毛が多いと感じているものの、生活習慣やヘアケア方法を変えずに抜け毛を放置する行為はNGです。

    放置して抜け毛が自然に治るとは限らず、薄毛がますます進行していく可能性もあります。たとえば、洗浄力の強いシャンプー剤が原因で抜け毛が増えている場合には、シャンプー剤を見直さなければ抜け毛の改善は難しいでしょう。

    抜け毛が多いと感じたら、まずは生活習慣やヘアケア方法を見直すなど、身の回りのできることから取り組みましょう。

    抜け毛治療薬を輸入・購入し自分で治療を行う

    抜け毛の治療薬を個人輸入で購入し、自分で治療することもNG行為です。

    個人輸入とは、海外の治療薬を個人使用の目的で通販サイトから購入する方法です。日本では承認されていない治療薬も購入できる一方で、偽物や粗悪品が届く可能性があります。

    偽物や粗悪品を使用すると思うような効果が得られないだけでなく、重篤な副作用を起こすことも考えられます。

    薬局やドラッグストアで販売されている市販品であれば副作用リスクは低いですが、日本では売られていない治療薬を個人で購入し使用するのは危険です。

    AGAクリニックでは無料相談を行っているところもあるため、抜け毛の治療は自分で行うのではなく、まずはAGAクリニックへ相談してください。

    10代女性の髪の毛が抜けることに関するよくある質問

    10代女性で髪の毛が抜けることに関してよくある質問は次の3つです。

    • 10代女性の髪の毛は病気が原因で抜ける?
    • 10代女性の抜け毛のサインは?
    • 10代女性でも大人と同じ量の治療薬を服用できる?

    3つの質問に対して回答します。

    10代女性の髪の毛は病気が原因で抜ける?

    病気が原因で髪の毛が抜ける可能性はあります。10代女性が発症することのある脱毛症は次の3つです。

    • FAGA
    • 円形脱毛症
    • 牽引性脱毛症

    円形脱毛症と牽引性脱毛症は、生活の改善を意識すれば自然に抜け毛がおさまることがあります。一方で、FAGAは自然に治ることがない脱毛症です。

    何が原因で抜け毛が増えているのか、どの脱毛症を発症しているのか自分で見分けるのは困難です。自然に治るだろうと思って放置しそれがFAGAによる抜け毛だった場合には、薄毛が悪化してしまうおそれがあります。

    抜け毛が多いと感じたら、まずはAGAクリニックへすぐに相談しましょう

    10代の女性の抜け毛のサインは?

    誰しも1日50本〜100本の抜け毛があります。正常な抜け毛の場合は特に気にする必要はありませんが、抜け毛の状態によっては抜け毛対策をしなければなりません。

    10代の女性で危ない抜け毛には、次の3つのサインがあります。

    • 細くて柔らかい毛
    • 毛根に膨らみがない
    • 毛根がベタつく

    普通の抜け毛は太くコシがあります。しかし、細く柔らかい毛が大量に抜ける場合では、生活習慣や脱毛症など、何らかの原因により抜け毛が増えている状態と考えられます。

    その他、毛根の膨らみやベタつきも危険な抜け毛のサインです。上記のような抜け毛が落ちたら、生活習慣の見直しやAGAクリニックの受診を検討してください。

    10代女性でも大人と同じ量の治療薬を服用できる?

    治療薬の種類や量は、抜け毛の原因や症状により異なるため、大人と同じ量の治療薬を服用できると言い切ることはできません。

    原因により治療法は異なるため、正しい抜け毛の治療を行うためには、自分で判断するのではなく医師に診断してもらうことが大切です。

    また、治療薬が処方される場合でも、自己判断で大人と同じ量を服用するのは危険です。処方された治療薬は医師の指示に従い服用してください。

    10代女性で髪の毛が抜ける場合のご相談はベアAGAクリニックへ

    誰でも1日50本〜100本の抜け毛があるため、毎日100本程度抜け毛なら気にする必要はありません。

    しかし、毎日明らかに100本を超えるような大量の抜け毛がある場合では、生活習慣や脱毛症など何らかの理由が考えられます。放置すれば抜け毛が進行する可能性があるため、抜け毛が多いと感じたらできる限り早めに皮膚科やAGAクリニックに相談してください。

    ベアAGAクリニックでは無料相談を行っております。オンライン診療にも対応しており、スマホから予約・受診が可能なため、まずはお気軽に当院へご予約ください。

  • 生理中に抜け毛が増える原因と改善方法を紹介|生理中の抜け毛に関係する女性ホルモンについても解説

    生理中に抜け毛が増える原因と改善方法を紹介|生理中の抜け毛に関係する女性ホルモンについても解説

    「生理前・生理中に抜け毛が増えている気がする」などとお悩みではありませんか?

    生理前や生理中に抜け毛が増える原因は、ホルモンバランスの変化や貧血、ストレスなどが考えられます。抜け毛を防止するためには、髪の毛の成長に欠かせない栄養素を摂取したり、生活リズムを整えるなどの対策が必要です。

    また、生理以外の原因により引き起こされていることもあるため、原因に合う対処を行うために専門のクリニックを受診するのも選択肢のひとつです。

    本記事では、生理前に抜け毛が増えるメカニズムや生理前・生理中の女性ホルモンのはたらきなどを詳しく紹介します。

    (※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)

    生理前に抜け毛が増えるメカニズム・原因

    生理前に抜け毛が増えるメカニズム・原因は3通りあります。

    • ホルモンバランスの変化
    • 貧血状態になっている
    • ストレスが溜まっている

    3つの原因について詳しく紹介します。

    ホルモンバランスの変化により髪の毛が成長しにくく抜け毛が増えやすくなる

    女性ホルモンの一種「エストロゲン」の減少が、髪の毛の成長に影響すると考えられています。

    エストロゲンは、髪の毛の成長や髪の毛を抜けにくくするのに役立ちます。しかし、ホルモンバランスが変化しエストロゲンが減少すると、髪の毛は成長しにくくなり抜け毛が増えるというメカニズムです。

    加齢や妊娠・出産だけでなく、生理もホルモンバランスが変化する要因のひとつです。特に生理前はエストロゲンが大きく減少しやすいため、生理前に抜け毛が増える傾向にあります。

    参照元:エストロゲンの機能とストレス

    生理により貧血状態になっており髪の毛の成長に必要な栄養が不足する

    生理が原因の貧血も抜け毛が増える理由の1つです。

    漢方の考えでは、髪の毛のことを「血余(けつよ)」と言い、血が余ってできたものと捉えられます。また、血が不足すると体に十分な栄養が行き届かなくなり、髪の毛が細くなったり抜け毛が増えたりするとされています。

    そのため、生理が原因で貧血になりやすい女性は、抜け毛が増える可能性があるため注意が必要です。

    生理に対するストレスが溜まり抜け毛につながる

    生理でストレスが溜まっている人は抜け毛に気を付ける必要があります。

    ストレスが溜まると抜け毛の症状を悪化させる可能性があるほか、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れにもつながります。自律神経やホルモンバランスの乱れは、血行不良を引き起こし、髪の毛の成長を妨げる要因のひとつです。

    ストレスは身体にとって悪影響となり抜け毛を引き起こす原因にもなるため、生理前はストレスを溜め込まないよう意識することが大切です。

    また、生理前・生理中に食欲が増して暴飲暴食をしてしまい、栄養バランスが偏るのも抜け毛が増える原因のひとつとして考えられます。

    生理前・生理中の抜け毛に関係する女性ホルモンとそのはたらき

    生理前・生理中の抜け毛に関係する女性ホルモンは以下の2種類があります。

    • エストロゲン(卵胞ホルモン)
    • プロゲステロン(黄体ホルモン)

    女性は2種類のホルモンのバランスにより体をコントロールしています。女性ホルモンと抜け毛の関係について、詳しく紹介します。

    エストロゲン(卵胞ホルモン)

    エストロゲンは「卵胞ホルモン」とも呼ばれる女性ホルモンの一種です。エストロゲンには主に5つのはたらきがあります。

    • 卵子のもと「卵胞」を成熟させる
    • 髪の毛の成長を助ける
    • 女性らしい体をつくる
    • シミやシワを防止する
    • 自律神経を活発にする

    生理から排卵までの期間はエストロゲンが優位になり、排卵後から生理前はプロゲステロンが優位になります。2種類のホルモンが交互に増減することで、女性は体をコントロールしており、規則的に生理が訪れます。

    しかし、プロゲステロンが優位の時期はエストロゲンが減少し、抜け毛につながる可能性があるため、頭皮マッサージなどの正しいヘアケアが大切です。また、髪の毛の成長に必要な栄養を摂取したり、十分な睡眠をとったりして、生理前・生理中の抜け毛の増加を防止しましょう。

    プロゲステロン(黄体ホルモン)

    プロゲステロンは「黄体ホルモン」とも呼ばれる女性ホルモンの一種です。プロゲステロンには主に4つのはたらきがあります。

    • 子宮の状態を整えて妊娠に備える
    • 体温を上昇させる
    • 皮脂の分泌を活発にする
    • 栄養を体に蓄積する

    排卵から次の生理までの期間は、プロゲステロンが優位になる時期です。生理前のこの時期は、むくみやだるさといった身体の不調を感じやすくなります。

    さらに、肌や髪の毛のバリア機能となる皮脂の分泌が活発になり、頭皮環境を悪化させる可能性があります。頭皮がデリケートな状態になるため、頭皮に負担のかかりにくいシャンプーを選ぶことが大切です。

    生理前・生理中の抜け毛対策方法

    生理前・生理中の抜け毛の対策方法は次の4つです。

    • AGAクリニックなど専門の治療機関へ相談する
    • 髪の毛の成長に欠かせない栄養素の摂取・食事方法を意識する
    • 生活リズムを整え十分な睡眠時間を確保する
    • 過度なダイエットを控え適度に体を動かす

    4つの対策について、詳しく紹介します。

    AGAクリニックなど専門の治療機関へ相談する

    抜け毛がひどくお悩みの女性は、AGAクリニックなど専門の治療機関へ相談しましょう。

    女性の抜け毛は複数の原因が関係して引き起こされていると考えられます。人によっては食事や睡眠などの生活習慣を改善しても、生理前・生理中の抜け毛が減らない可能性があります。

    抜け毛を予防・改善するためには、原因に適した治療を受けることが大切です。

    ベアAGAクリニックでは、女性の抜け毛・薄毛治療に対応しています。投薬治療やサプリメント、メソセラピーなど複数の治療法を提供しているため、抜け毛でお困りの女性は一度ベアAGAクリニックへご相談ください。

    髪の毛の成長に欠かせない栄養素の摂取・食事方法を意識する

    生理前・生理中は規則正しい食生活を意識し、特にタンパク質や亜鉛・ビタミン類など髪の毛の成長に欠かせない栄養素を摂取するようにしましょう。

    多くの女性は、生理前・生理中に食欲が増しやすいです。食欲が増すのは、女性ホルモンの一種「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が主な原因と考えられています。

    生理前はプロゲステロンの分泌量が増加し、身体が無意識に脂肪や水分などの栄養素を蓄えようとする時期です。さらに、イライラしやすい時期でもあり、ストレスで暴飲暴食しやすくなります。

    生理前・生理中に食欲を抑えるためには、食事を小分けにすることがおすすめです。空腹の状態で一度に多くの食事を摂ると、体内の血糖値が急激に上昇し、その後急激に減少します。血糖値が低下している状態に空腹を感じるため、小分けにして食事を摂ることで血糖値を一定の水準に保ち、空腹感を減らすことができます。

    特にタンパク質や亜鉛、ビタミン類は髪の毛の成長に欠かせない栄養素のため、意識的に摂取しましょう。

    関連記事:女性の抜け毛予防におすすめのサプリメント7つ|亜鉛やビオチンなどに期待できる効果を解説

    生活リズムを整え十分な睡眠時間を確保する

    生理前・生理中の抜け毛対策には、十分な睡眠時間を確保することも大切です。

    睡眠中は1日のなかでホルモン分泌がもっとも活発になる時間帯です。睡眠時間が短かったり、睡眠の質が低かったりするとホルモンバランスの乱れにつながります。まとまった睡眠時間を確保しても、眠りが浅いと心身の疲労を十分に回復できません。

    そのため、夜更かしを避け翌朝すっきりと起きられるように生活リズムを整えましょう。就寝前のスマホやパソコンの画面を見るのをやめるだけでも、睡眠の質を向上させることができます。

    過度なダイエットを控え適度に体を動かす

    ダイエットは問題ありませんが、過度なダイエットは髪の毛の成長にも悪影響です。

    過度に食事量を減らすと栄養バランスが乱れて、髪の毛に十分な栄養を送ることができません。さらに、貧血やホルモンバランスの乱れにもつながり、髪の毛の成長を妨げてしまいます。

    ダイエットをする場合にはただ食事量を減らすのではなく、運動と組み合わせて健康的に行いましょう。また、栄養バランスのいい食事を心がけ、ホルモンバランスを整えることも大切です。

    生理中の貧血による抜け毛を防ぐために1日に摂取すべき鉄分量

    貧血を防止するためには、鉄分を摂取するのが望ましいです。

    厚生労働省が運営する情報サイト「e-ヘルスケア」によれば、成人女性は1日あたり約0.8mgの鉄分を損失し、月経時は追加で1日約0.5mgの鉄分を損失していると発表されています。

    損失した鉄分は食事から補う必要があり、月経のある女性は1日10.5mg(月経がない女性は1日6.5mg)の鉄分の摂取が推奨されています。

    鉄分を多く含む食材にはレバーや赤身肉、赤身の魚、卵、牛乳などです。貧血による抜け毛を防ぐためにも、意識的に鉄分を摂取しましょう。

    抜け毛の原因が生理かどうか不明な際はクリニックへ相談する

    抜け毛の原因が生理によるものかどうか、不明な場合には専門のクリニックへ相談しましょう。

    女性の抜け毛が増加する原因はさまざまです。

    生理後も抜け毛が多いと感じる場合には、生理以外の原因が考えられます。あるいは生理に加えて、複数の原因が絡んで抜け毛が増加している可能性もあります。

    抜け毛を防止するためには、原因に合わせた対策が必要です。

    ベアAGAクリニックでは、抜け毛が増加している原因や一人ひとりに合った治療方法を提案するための検査も行っております。を突き止めます。抜け毛でお悩みの女性はぜひベアAGAクリニックへご相談ください。

    生理が原因の抜け毛発症時にしてはいけない行動

    生理が原因で抜け毛が発症している時、やってはいけない2つの行動があります。

    • 自分で抜け毛治療薬を輸入・購入し医師に相談なく治療を行う
    • 乱れた食生活や生活リズムを改善しない

    2つの行動について、なぜやってはいけないのか詳しく紹介します。

    自分で抜け毛治療薬を輸入・購入し医師に相談なく治療を行う

    抜け毛の治療薬は、通販サイトなどで輸入・購入することができます。しかし、個人の判断で購入した治療薬の使用は危険です。

    通販サイトなどで購入した医薬品には、偽造品や粗悪品が紛れている可能性があります。万が一、治療薬の中に不純物が混入していた場合、正しい効果が期待できないほか、重篤な副作用を引き起こすリスクがあります。

    問題が起きてからでは遅いため、個人で輸入・購入するのではなく、クリニックを受診し医師に処方してもらった治療薬を使用しましょう。

    乱れた食生活や生活リズムを改善しない

    乱れた食生活や睡眠不足などの不規則な生活リズムは、髪の毛の成長にとって悪影響です。

    生理前・生理中の抜け毛の増加は、乱れた生活リズムなどが関係して引き起こされていることも考えられます。また、ホルモンバランスや自律神経が乱れて、生理前・生理中の抜け毛の増加を悪化させる可能性があります。

    乱れた食生活や睡眠不足を感じる方は、生活リズムを改善しましょう。

    生理前・生理中の抜け毛についてよくある質問

    生理前・生理中の抜け毛に関するよくある質問は次の2つです。

    • ドラッグストアなどに売っている「命の母」は抜け毛に効果ありますか?
    • 妊娠・出産と抜け毛は関係がありますか?

    2つの質問について回答します。

    ドラッグストアなどに売っている「命の母」は抜け毛に効果ありますか?

    抜け毛を改善する効果・効能は認められていません。

    「命の母」は更年期に起こる不調の改善を目的としている医薬品です。更年期症状のイライラやほてり、倦怠感の改善は期待できますが、抜け毛に対する改善効果は期待できません。

    関連記事:更年期の抜け毛に漢方はおすすめか解説|更年期の薄毛対策方法を紹介

    妊娠・出産と抜け毛は関係がありますか?

    妊娠・出産と抜け毛の増加は関係があると考えられます。

    産後に抜け毛が増加する症状を「分娩後脱毛症」といい、出産経験のある女性の半数以上が経験すると言われています。産後に抜け毛が増える理由は主に次の3つです。

    • ホルモンバランスの変化
    • 生活サイクルの乱れ
    • 育児ストレス

    妊娠中は女性ホルモンの一種「エストロゲン」が非妊娠時の約100倍に増え、出産後に一気に低下します。エストロゲンは髪の毛の成長を助けるはたらきがあるため、エストロゲンの減少により出産後は抜け毛が増えやすくなります。

    また、育児による生活サイクルの乱れやストレスも抜け毛の原因のひとつです。

    産後の抜け毛が増える原因や対策について、以下の記事で詳しく解説しているためあわせてご覧ください。

    関連記事:【医師監修】産後の抜け毛はいつまで続く?原因とすぐにできる対策

    関連記事:産後の抜け毛でスカスカの前髪に悩む原因を紹介|薄毛の原因と気になる際の対処法

    生理中の抜け毛に関するご相談はベアAGAクリニックへ

    女性の抜け毛は、さまざまな原因が絡み合って引き起こされるケースが多いです。

    生理前・生理中に抜け毛が増えるのは、ホルモンバランスの変化や貧血、ストレスなどが原因です。

    抜け毛を予防するために、専門のクリニックの受診をおすすめします。クリニックでは抜け毛の原因に合う治療を受けることができます。

    ベアAGAクリニックは女性の薄毛治療に対応しており、投薬治療やサプリメント、メソセラピーなどの治療法をご用意しております。検査結果をもとに、原因に合わせた治療法をご提案しているため、抜け毛でお困りの女性はベアAGAクリニックへご相談ください。

  • 女性の頭皮が赤くなる原因と改善方法について解説|皮膚炎についても紹介

    女性の頭皮が赤くなる原因と改善方法について解説|皮膚炎についても紹介

    頭皮の赤みが気になっていませんか?

    頭皮は掻きむしりや乾燥、アレルギーなどによって赤くなります。頭皮が赤くなっている状態は湿疹や炎症を起こしている可能性があるため、放置すると抜け毛が増える可能性があります。

    頭皮の赤みを改善し抜け毛・薄毛の進行を予防するためには、赤みの原因に応じた適切な治療を受けることが大切です。

    本記事では、女性の頭皮が赤くなる原因や抜け毛につながる理由、対処方法について紹介します。

    女性の頭皮が赤くなる原因

    女性の頭皮が赤くなる原因は、主に次の4つです。

    • 血行不良による頭皮の栄養不足
    • 掻きむしりによるかぶれ
    • 頭皮の皮脂不足・乾燥
    • 紫外線やアレルギーによる外的要因

    以下では、4つの原因について詳しく紹介します。

    運動不足や体の冷えによる血行不良による頭皮の栄養不足

    運動不足や体の冷えにより血行不良になると頭皮が栄養不足になり、小さな刺激でも炎症を起こしやすくなります。

    血液には身体が必要とする栄養を全身へ運ぶ役割があり、血行不良であれば頭皮まで栄養を行き渡らせることができません。結果的に頭皮の角質層を健康な状態で維持できなくなり、バリア機能が低下するため、頭皮が赤くなります。

    また、女性における血行不良の主な原因は、運動不足や体の冷えが考えられます。日々の生活に適度な運動を取り入れて、血行不良を防止しましょう。

    掻きむしりによるかぶれ

    掻きむしりによる頭皮のかぶれも赤みの原因のひとつです。

    自分では掻きむしっている自覚がなくても、就寝時に無意識に掻きむしっている可能性があります。特に冬は頭皮が乾燥しやすく、かゆみを感じるため無意識に掻きむしりやすいです。

    そのほか頭皮が炎症や日焼けしていると、かゆくなって掻きむしることがあるため注意が必要です。

    刺激の強いカラーリング剤やシャンプーによる頭皮の皮脂不足・乾燥

    刺激の強いカラーリング剤やシャンプーを使用することで、頭皮が赤くなることがあります。

    肌に合わないや薬剤はかぶれを起こしたり、頭皮に必要な皮脂まで洗い流したりするため頭皮の乾燥につながってしまいます。

    また、シャンプーのほかにワックスやムースなども薬剤かぶれを起こす可能性があります。特に肌が弱い方や敏感肌の方は、カラーリング剤やシャンプーの使用に注意しましょう。

    紫外線やアレルギーによる外的要因

    頭皮が炎症を起こす外的な要因として、紫外線やアレルギーなどが考えられます。

    頭皮は多くの紫外線を浴びており、髪の毛の分け目部分は特に日焼けしやすい部分です。長い時間紫外線を浴びていると、頭皮が日焼けし赤くなりやすいでしょう。

    またアレルギー体質の方の場合は、花粉やハウスダストなどの影響を受けることがあります。特に心身の健康状態がよくない場合に、免疫が低下し症状が現れやすくなります。

    正常な頭皮と赤い頭皮の違い

    正常な頭皮は髪の毛の毛根が透けて見えるため、顔色よりも青白く見えます。正常な頭皮と赤い頭皮の違いは、頭皮の色と肌質です。

    頭皮はべたつき・かさつきがなく、きめ細かく艶感がある状態が理想です。

    正常な頭皮に対して、髪のある頭皮や黄色っぽさのある頭皮は、炎症などトラブルを起こしている可能性があります。

    顔色に近い黄色っぽい頭皮の場合は、皮膚の酸化・老化により頭皮がくすんでいる状態です。年齢やストレス、疲労などさまざまな要因によって引き起こされています。

    また、炎症を起こし赤くなっている頭皮は、悪化すると抜け毛・切れ毛や薄毛につながります。原因に合わせた適切なケアが必要なため、早めに専門のクリニックで検査・治療を受けましょう。

    頭皮が赤くなる原因になりうる皮膚炎

    頭皮が赤くなる原因になりうる皮膚炎は主に次の4つです。

    • 蕁麻疹(じんましん)
    • 接触皮膚炎(せっしょくひふえん)
    • アトピー性皮膚炎
    • 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

    以下では、4つの皮膚炎の症状について詳しく紹介します。

    蕁麻疹(じんましん)

    蕁麻疹は頭皮にかゆみと赤みが出て、盛り上がったように見えたり患部を掻くとみみずばれを引き起こす病気です。

    ほとんどの症状は患部のかゆみですが人により、焼けるような痛みやチクチクする痛みを伴うことがあります。基本的には数時間程度で症状が自然と治まっていきます。

    蕁麻疹を引き起こす原因はさまざまです。特定の食べ物や薬品などによるアレルギーのほか、疾患が関与している可能性があり、直接的な原因を特定することは困難です。

    また、蕁麻疹は発症期間によって、1ヶ月以内で治まる「急性蕁麻疹」と1ヶ月以上症状を繰り返す「慢性蕁麻疹」の2つに分類されます。

    接触皮膚炎(せっしょくひふえん)

    接触皮膚炎は、頭皮が赤く腫れてかゆみが伴う症状です。頭皮や顔だけでなく全身に発症する可能性があり、水ぶくれなどの症状を伴うこともあります。

    主な原因は頭皮への刺激やアレルギー反応です。たとえば、シャンプーやカラーリング剤、育毛剤、日焼け止めなどにより引き起こされることがあります。

    接触皮膚炎による頭皮の赤みを防止するためには、刺激・アレルギー反応を起こす原因物質との接触を断つことです。専門のクリニックで金属や薬剤へのアレルギーがないか検査を受けて、赤みの原因を突きとめることがおすすめです。

    アトピー性皮膚炎

    アトピー性皮膚炎は強いかゆみが伴う皮膚疾患です。乳児期や思春期、成人期など年齢によって症状やかゆい部位が変化することが特徴です。

    基本的に全身の皮膚へ症状が出るケースが多いですが、頭部に症状が出て頭皮が赤くなるケースもあります。

    アトピー性皮膚炎のメカニズムはまだ明らかになっていませんが、もともと体質的に皮膚のバリア機能のはたらきが弱いことに加え、外部からの刺激も原因のひとつと考えられています。考えられる外的な要因はハウスダストや常在菌(皮膚に潜む菌)、ストレスなどさまざまです。

    特に思春期・成人期では精神的ストレスが症状を悪化させる原因として考えられているため、ストレスをためないこと、適度にストレスを発散させることが予防のポイントです。

    そのほか、室内を清潔に保ち十分な睡眠をとることも、アトピー性皮膚炎の予防につながります。

    脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

    脂漏性皮膚炎は、湿疹ができて軽度のかゆみが伴う皮膚疾患です。患部の角質がボロボロとはがれたり、赤くなって皮がむけたりする症状が見られます。

    特に髪の毛の生え際や眉間、耳周りなどにできやすく、全身では胸や背中、脇の下などに湿疹が現れます。

    頭皮の常在菌が発症に関与していると考えられています。また、皮脂成分の変化や皮脂分泌量の変化、偏食によるビタミンB群の欠乏なども影響し、ストレスや疲労により悪化するケースが多いです。

    脂漏性皮膚炎を予防するためには、余分な皮脂や皮膚汚れを取り除く必要があります。

    そのため刺激の少ないシャンプーを使用し、頭皮を清潔に保ちましょう。また、栄養が偏らないように規則正しい食生活を心がけ、ストレスをためないことも予防のポイントです。

    頭皮が炎症を起こし赤くなることで抜け毛につながることもある

    頭皮の赤みは抜け毛につながることがあるため注意が必要です。

    頭皮が赤くなっている原因は、乾燥や血行不良、炎症などの頭皮トラブルが考えられ、血流が悪ければ頭皮や髪の毛へ栄養が行き渡らず、髪の毛の成長を妨げます。

    髪の毛は発毛と脱毛を繰り返しており、成長を妨げると正常なヘアサイクルが乱れるため、頭皮の赤みは早期に髪の毛が抜ける原因のひとつです。赤みを放置すると薄毛が進行する可能性があるため、早めに対処しましょう。

    女性の頭皮が赤くなった時の対処法・改善方法

    頭皮が赤くなった時は、早く対処する必要があります。主な対処法・改善方法は次の4つです。

    • 自分の頭皮にあったカラー剤やスタイリング剤を使用する
    • 日焼け止めスプレーや帽子、日傘などを利用する
    • 十分な睡眠と健康的な食生活を心がけ、ストレスケアをこまめに行う
    • 症状が出始めたら早めに皮膚科やAGAクリニックに相談する

    以下では、4つの対処法について詳しく紹介します。

    自分の頭皮にあったカラー剤やスタイリング剤を使用する

    現在使っているカラーリング剤やスタイリング剤、シャンプーなどを見直しましょう。

    頻繁にヘアカラーやスタイリングしている方は、薬剤により頭皮が赤くなっていることが考えられます。ヘアカラーの頻度を減らしたり、スタイリング剤を見直したりすることで頭皮の赤みが改善される可能性があります。

    スタイリング剤やシャンプーは刺激が弱く肌に優しいものを選ぶことがポイントです。

    頭皮に紫外線が当たらないように日焼け止めスプレーや帽子、日傘などを利用する

    日焼け止めスプレーや帽子、日傘などで紫外線対策をしっかり行いましょう。

    頭皮は紫外線ダメージを受けやすいため、紫外線を浴び続けると頭皮が赤くなります。特に屋外で過ごすことの多い方は、頭皮を紫外線から守ることが非常に大切です。

    頭皮向けの日焼け止めスプレーやUVカットの帽子、日傘などを使用することで、頭皮の赤みを防止することができます。また、日頃から保湿化粧品などを使用しヘアケアも行いましょう。

    十分な睡眠と健康的な食生活を心がけ、ストレスケアをこまめに行う

    健康的な生活を心がけ、ストレスケアをこまめに行うことで頭皮の赤みを軽減することができます。

    正常なヘアサイクルを維持し髪の毛を成長させるためには、健康的な生活が欠かせません。良質な睡眠は心身の疲労を取り除くとともに、成長ホルモンの分泌につながるため睡眠時間は十分に確保しましょう。

    また、食事の見直しも大切です。たんぱく質やビタミンB群・ビタミンC、ミネラル(亜鉛)などの栄養を摂取することがおすすめです。

    バランスよく栄養を摂取することにより、健康的な髪の毛が成長し正常なヘアサイクルを促すことができます。

    症状が出始めたら早めに皮膚科やAGAクリニックに相談する

    頭皮に赤みが見られる女性は、早めに皮膚科やAGAクリニックに相談しましょう。

    赤みが現れる原因はさまざまで、自己判断することは困難です。かゆみや違和感がなくても、頭皮トラブルや炎症により今後薄毛が進行する可能性があります。

    まずは頭皮が赤くなっている原因を特定するために、専門の医療機関を受診して検査を受けましょう。

    頭皮の赤みが引かず抜け毛のリスクが気になる場合はAGAクリニックの受診がおすすめ

    頭皮の赤みが引かない方、薄毛・抜け毛のリスクが気になる方は、AGAクリニックを受診することがおすすめです。

    AGAクリニックは薄毛の予防・治療に特化している医療機関です。薄毛の原因や症状はさまざまで、一人ひとりの薄毛の原因を特定し適切な治療を行います。

    ベアAGAクリニックでは、頭皮の赤みからくる薄毛の進行を予防・治療することが可能です。

    治療前に事前検査を行っており、薄毛の原因を探ることからはじめます。頭皮の赤みでお困りの方や、抜け毛が心配な方はぜひ当院へご相談にいらしてください。

    女性の頭皮が赤くなった時によくある質問

    女性の頭皮が赤くなった時のよくある質問として、次の2つがあります。

    • 頭皮にかさぶたができてしまった時の対処法は?
    • 頭皮が赤いと薄毛や白髪になりやすい?

    以下では、2つの質問について回答します。

    頭皮にかさぶたができてしまった時の対処法は?

    頭皮にかさぶたができた時の対処法は、主に次の2つです。

    • 掻きむしらない
    • 原因を突きとめる

    かゆみがあると無意識に掻いてしまうものですが、かゆみの症状がなくなるのは一時的で根本的な解決にはなりません。傷口から細菌が入って感染症を引き起こす可能性があるほか、症状が悪化する可能性もあるため、できる限りかゆみを我慢し専門の医療機関を受診しましょう。

    皮膚科やAGAクリニックを受診すれば、頭皮のかさぶたの原因を突きとめることができます。ニキビなどの感染症やアタマジラミなど、さまざまな原因が考えられるため、まずは医療機関を受診して原因を突きとめ、適切な治療を受けましょう。

    頭皮が赤いと薄毛や白髪になりやすい?

    頭皮が赤いと抜け毛や薄毛が進行する可能性はあります。

    頭皮の赤みは、湿疹や炎症をはじめとする頭皮トラブルが主な原因です。頭皮環境が悪ければ髪の毛の成長を妨げてしまうため、抜け毛の増加につながります。

    また、頭皮が赤いと白髪になりやすいとは言い切れません。

    ただし、白髪になりやすい人は頭皮が赤い傾向があります。頭皮の赤みを改善すれば白髪が減少するわけではありませんが、白髪の増加を防ぐ可能性はあります。

    女性の頭皮が赤い場合の検査・治療はベアAGAクリニックへ

    女性の頭皮が赤くなる原因は、栄養不足やかぶれ、乾燥、アレルギーなど多岐にわたります。頭皮が赤い状態を放置すると、抜け毛につながるリスクがあるため、できる限り早めに原因に応じた治療を受けることが大切です。

    しかし、頭皮が赤くなる原因を自己判断するのは困難であり、原因を突きとめるために、専門の医療機関を受診しましょう。

    ベアAGAクリニックでは事前検査を行っており、薄毛の原因を突きとめます。初診や再診、カウンセリング等は無料で行っており、オンライン診療にも対応しているため、頭皮が赤い女性はぜひ当院へご相談ください。

  • 急に女性の髪の毛が抜ける原因と対処法について解説|女性によくみられる脱毛症についても紹介

    急に女性の髪の毛が抜ける原因と対処法について解説|女性によくみられる脱毛症についても紹介

    「急に抜け毛の量が増えて心配している」「薄毛にならないか不安を感じている」

    抜け毛や薄毛に悩まされている女性は多いと言われています。女性の抜け毛には男性とは異なるメカニズムでもあるため注意が必要です。

    本記事では女性の髪の毛が急に抜ける原因や、自分でできる改善法などについて解説します。異常な抜け毛の見分け方も紹介しているため、薄毛が心配な女性の方は参考にしてみてください。

    急に女性の髪の毛が抜けはじめたといえる基準

    急に女性の髪の毛が抜けはじめたといえる基準は、1日100本以上の抜け毛が長期にわたり続くかどうかです。健康な方の場合は、1日に平均して50本から100本の抜け毛が見られます。

    実際に具体的な抜け毛の本数を調べることは不可能なため、洗髪時や起床後の枕など抜け毛が目に見えるタイミングで普段よりも多いかどうか判断しましょう。

    また、夏から秋口は抜け毛の量が増える時期とされており、1日150本から200本の髪の毛が抜け落ちる場合もあります。ただ、あまりにも長期にわたり100本以上の抜け毛が続くようであれば、対策が必要です。

    急に女性の髪の毛が抜ける原因

    急に女性の髪の毛が抜ける場合は、以下の5つの原因が考えられます。

    • 過度なストレスにより自律神経のバランスが乱れるため
    • バランスの悪い食生活により引き起こされる内臓機能の低下
    • 出産後、急激に女性ホルモンの分泌量が減少するため
    • シャンプーや整髪料を変えたことにより頭皮に直接ダメージが加えられたため
    • 更年期の加齢に伴う抜け毛

    5つの原因について解説します。

    過度なストレスにより自律神経のバランスが乱れるため

    過度なストレスにより自律神経のバランスが乱れることで、急に女性の髪の毛が抜けることがあります。ストレス状態が続くと自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血管が収縮して血液のスムーズな循環を妨げます。血行不良により頭皮へ送られる栄養が不足すると、髪の毛の成長が妨げられ抜け毛リスクが増加するため注意が必要です。

    また、ストレスによる女性ホルモンの乱れも、急に女性の髪の毛が抜ける原因の1つです。ホルモンバランスが乱れることにより、女性の美しい髪の毛を作るはたらきを持つエストロゲンの分泌量が減少し、抜け毛リスクを増加させる原因となります。

    バランスの悪い食生活により引き起こされる内臓機能の低下

    バランスの悪い食生活により引き起こされる内臓機能の低下も、急に女性の髪の毛が抜ける原因の1つです。以下に記載されている3つの内臓機能の低下や異常が起こると、抜け毛のリスクが増加すると考えられています。

    • 甲状腺機能の異常
    • 脳下垂体の機能低下
    • 副腎機能の低下

    甲状腺機能の亢進(バセドウ病やグレーブス病)や低下(橋本病)などの異常は、いずれも抜け毛リスクを増加させます。

    脳下垂体の機能が低下すると、ホルモンの分泌が正しく行われなくなるため抜け毛のリスクが増加します。脳下垂体の機能低下には腫瘍が関与している可能性もあるため注意が必要です。

    副腎機能が低下すると、血圧や血糖、塩分量などの体内環境を良好に保つ副腎ホルモンの分泌に異常をきたし、抜け毛のリスクを増加させる恐れがあります。

    出産後に急激に女性ホルモンの分泌量が減少するため

    出産後、急激に女性ホルモンの分泌量が減少する点も、急に女性の髪の毛が抜ける原因の1つです。出産後の女性に見られる代表的な抜け毛が分娩後脱毛症です。

    女性ホルモンの一種であるエストロゲンには髪の毛にツヤやハリを与え、プロゲステロンにはヘアサイクルの成長期を維持するはたらきがあります。妊娠中には盛んに分泌されていた女性ホルモンが、出産後になると激減するため抜け毛リスクが増加します。

    関連記事:産後の抜け毛でスカスカの前髪に悩む原因を紹介|薄毛の原因と気になる際の対処法

    シャンプーや整髪料を変えたことにより頭皮に直接ダメージが加えられたため

    シャンプーや整髪料を変えたことにより頭皮に直接ダメージが加わることも、急に髪の毛が抜ける原因の1つです。シャンプーや整髪料にはさまざまな成分が含まれていますが、中には頭皮や髪の毛に対し刺激が強い成分もあります。

    頭皮へダメージが加わると、頭皮環境の悪化によりスムーズな血液循環が妨げられ、抜け毛リスクを増加させる可能性があります。ヘアケア商品の中でも特にシャンプーや整髪料は、頭皮へ直接的なダメージを与える恐れがあるため注意が必要です。

    更年期の加齢に伴う抜け毛

    女性の髪の毛が急に抜けるのは、更年期の加齢にともなう抜け毛が原因かもしれません。中高年以降になると女性ホルモンの分泌量が徐々に減少しはじめます。

    女性ホルモンには髪の毛にハリやコシを与えたり、ヘアサイクルの成長期を維持するはたらきがあるため、減少にともない抜け毛の量が増える傾向にあります。

    更年期の女性に抜け毛や薄毛が多く見られるのも、中高年期以降になると女性ホルモンの分泌量が減少するためです。

    関連記事:更年期の抜け毛に漢方はおすすめか解説|更年期の薄毛対策方法を紹介

    新型コロナウイルス後遺症による「コロナ抜け毛」により急に女性の髪の毛が抜ける場合ある

    2020年に国内でまん延しはじめた新型コロナウイルスですが、後遺症による「コロナ抜け毛」により、急に女性の髪の毛が抜ける場合もあります。国立国際医療研究センターの調査では、以下のようなデータが得られています。

    • 新型コロナウイルスに感染した58人中14人(24.1%)が脱毛症を発症している
    • コロナの発症から数ヶ月が経過すると抜け毛の症状が明らかになる

    参照元:Prolonged and Late-Onset Symptoms of Coronavirus Disease 2019

    コロナの感染がなぜ脱毛症へつながるのか現時点では明確になっておりませんが、ウイルスによる免疫系の異常やサイトカインストームなどが原因で、抜け毛を引き起こすとの説が有力になりつつあります。

    参照元:Alopecia in patients with COVID-19: A systematic review and meta-analysis

    急に女性の髪の毛が抜けはじめた時の対処法・改善方法

    急に女性の髪の毛が抜けはじめた場合は、慌てずに次の3つの対処法を試してみましょう。

    • 十分な睡眠やバランスのいい食事をとり、髪の毛が正常に成長できる身体を作る
    • 運動や趣味でリフレッシュしてストレスを発散する
    • 頭皮の血流を良くするために頭皮のケアを行う

    3つの対処法について解説します。

    十分な睡眠やバランスのいい食事をとり、髪の毛が正常に成長できる身体を作る

    急に髪の毛が抜けはじめるようであれば、十分な睡眠やバランスのいい食事をとり、髪の毛が正常に成長できる身体作りを行いましょう。

    睡眠時間が不足すると髪の成長を促す成長ホルモンの分泌量が減少するだけでなく、自律神経のバランスが乱れ、血行不良にともなう頭皮の栄養不足を招きます。

    脂質を多く含む食事が中心の方や、スナック菓子、ジャンクフードを好む方の場合では、皮脂の過剰分泌による頭皮環境の悪化により、抜け毛リスクを増加させる恐れがあります。

    また、睡眠不足や暴飲暴食など乱れた生活習慣を続けていると、腸内環境の悪化により食事からの栄養を十分に吸収できない可能性も高くなります。髪の毛の健全な成長を促すには、特にタンパク質と亜鉛の摂取が欠かせません。

    運動や趣味でリフレッシュしてストレスを発散する

    急に髪の毛が抜けはじめる場合は、運動や趣味でリフレッシュしてストレスを発散させましょう。ストレス状態が続くと自律神経やホルモンバランスが乱れ、抜け毛リスクが高まります。

    特に4、5月は就職進学などにより生活環境が大きく変化しストレスが溜まりがちなため、定期的な気分転換が必要です。

    日頃から適度に身体を動かせば、ストレスを発散できるだけでなく、血行促進により髪の毛の成長をサポートする効果が期待できます。

    趣味に没頭したり気の置けない友人と楽しく会話したりすれば、ストレスの発散により自律神経のバランスが整い、睡眠の質を良くする効果も期待できます。

    頭皮の血流を良くするために頭皮のケアを行う

    頭皮の血流を良くするためにケアを行うことも、急に髪の毛が抜けはじめる場合の対処法の1つです。仮にシャンプーや整髪料を変えたことで抜け毛が増える場合は、洗浄力が強すぎたり、頭皮に合わない成分が配合されている可能性が疑われます。

    洗髪後や整髪後に頭皮にかゆみを感じるようであれば、育毛用や薬用シャンプーを試してみましょう。また、洗髪後に濡れた髪のまま長時間過ごすと、髪の毛が傷つきやすいだけでなく、頭皮に雑菌を繁殖させる原因になります。洗髪後は速やかに濡れた髪の毛や頭皮を乾かしましょう。

    頭皮の血流を良くして髪の毛の健全な成長をサポートするのであれば、頭皮マッサージも行うのがおすすめです。指の腹で頭皮を動かすイメージで、優しくマッサージしましょう。

    急に女性の髪の毛が抜けはじめたら早めに皮膚科やAGAクリニックに相談する

    女性の髪の毛が急に抜けはじめるようであれば、早めに皮膚科やAGAクリニックに相談しましょう。頭皮だけの症状であれば皮膚科に、抜け毛をともなうようであればAGAクリニックに相談することをおすすめします。

    ベアAGAクリニックでは1万人以上の治療実績を持つ医師が抜け毛の原因を特定し、一人ひとりに合った治療プランを提案します。実際の治療に際しては血液検査を行い、医薬品を使用する際の副作用のリスク管理も徹底しているためご安心ください。

    女性でも急に発症しやすい脱毛症の例

    急に髪の毛が抜ける場合、女性でも発症しやすい以下4つの脱毛症の可能性が疑われます。

    • FAGA
    • 円形脱毛症
    • びまん性脱毛症
    • 分娩後脱毛症

    4つの脱毛症について解説します。

    FAGA

    FAGAは英語の「Female Androgenetic Alopecia」を省略したもので、日本では女性男性型脱毛症と呼ばれています。国際的にはFPHL(Female Pattern Hair Loss・女性型脱毛症)と呼ばれる例も増加しています。

    参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

    髪の毛全体のボリュームが減少する点が、FAGAの特徴です。男性に見られるAGAのように、頭頂部がはげ上がる例は多くありません。

    FAGAを発症する要因はホルモンバランスの変化や生活習慣の乱れ、精神的・身体的ストレス、遺伝、誤ったヘアケアなどさまざまです。FAGAの見分け方は以下の通りです。

    • 髪の毛にハリやコシがなくなる
    • 髪の毛の分け目が目立ちはじめる
    • ヘアスタイルが決まらなくなる
    • フケが目立ちはじめる
    • 頭からの汗が顔に流れてくる
    • 髪の毛を洗うときに地肌が見えてくる
    • おでこが広くなった気がする
    • 排水溝に詰まる抜け毛が増えてくる
    • ドライヤーをかけると多くの髪の毛が抜け落ちる

    上記の項目に複数個あてはまる場合、FAGAを発症している可能性が疑われます。

    関連記事:女性のおでこが広すぎると感じる理由とは?広く感じる場合の対処法とおすすめの髪形などの対処法を紹介

    円形脱毛症

    円形脱毛症も女性が発症しやすい脱毛症の1つです。発症年齢の平均は33歳とされていますが、未成年でも円形脱毛症を発症する可能性があります。

    円形脱毛症はかつて、ストレスが原因で発症すると考えられていました。しかし、精神疾患と円形脱毛症の発症に有意な関連性が認められなかったため、近年ではストレスが円形脱毛症の直接的な原因ではないとされています。

    しかし、疲労や感染症などの肉体的、もしくは精神的ストレスが誘因となって自己免疫反応を引き起こし、円形脱毛症の発症リスクが増加すると考えられています。円形脱毛症の見分け方は以下の通りです。

    参照元:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版

    • 一定の範囲にわたりゴッソリと髪の毛が抜け落ちる
    • 髪の毛が生えている場所と脱毛斑(抜け毛を起こした場所)の境界がハッキリしている
    • 爪の表面にボツボツした陥凹が見られる
    • アトピー性皮膚炎に罹患している
    • 朝起きると枕に多くの抜け毛が付着している
    • ブラッシングすると大量の髪の毛が抜け落ちる
    • 脱毛斑付近の髪の毛を引っ張ると痛みや抵抗がなく抜ける
    • 抜け毛が細く1本の棒状に真っすぐ

    上記に複数個あてはまる場合、円形脱毛症を発症している可能性が疑われます。

    びまん性脱毛症

    びまん性脱毛症は女性特有の脱毛症です。FAGAの一種で発症した場合には、髪の毛全体のボリュームが減少します。びまん性脱毛症の要因もストレスや生活習慣の乱れ、栄養バランスの取れていない食事、誤った頭皮ケアなどさまざまです。

    また、加齢にともなうホルモンバランスの変化により、びまん性脱毛症を発症するリスクが増加します。更年期になるとびまん性脱毛症が多く見られるのもそのためです。びまん性脱毛症の見分け方は以下の通りです。

    • 髪のボリュームが減りはじめた
    • 鏡を見ると地肌が透けて見える
    • 細くて短い抜け毛が増えている
    • 分け目部分が目立つ
    • 婦人科系の疾患を抱えている
    • 髪の毛がペタンと寝てしまう
    • 手櫛をすると髪の毛が抜ける
    • 100本以上の抜け毛が長期間続いている
    • つむじまわりの頭皮が目立つ

    上記の項目に複数個あてはまる場合、びまん性脱毛症を発症している可能性が疑われます。

    分娩後脱毛症

    分娩後脱毛症も、女性が急に発症しやすい脱毛症の1つです。妊娠中には盛んに分泌されていた女性ホルモンが、出産後に急激に減少するため、分娩後脱毛症の発症リスクが増加します。

    出産後2ヶ月から3ヶ月頃に抜け毛の量が増えはじめますが、半年から1年が経過する頃には症状が落ち着いてきます。分娩後脱毛症の見分け方は以下の通りです。

    • 出産からしばらくして急に抜け毛の量が増えた
    • 育児にともない睡眠不足が続いている
    • 食事をとる時間が少ない
    • ストレスの自覚がある
    • 体重を減らすためにダイエットをしている
    • ワンオペで疲れが蓄積している

    上記の項目に複数個あてはまる場合、分娩後脱毛症の発症リスクを増加させると考えられます。

    急な女性の抜け毛に関するよくある質問

    急な女性の抜け毛に関しては、以下3つの質問が多く寄せられています。

    • サプリの摂取で抜け毛は改善できる?
    • 異常な抜け毛の見分け方は?
    • 30代、40代女性に多い抜け毛の原因は?

    3つの質問へ回答します。

    サプリの摂取で抜け毛は改善できる?

    髪の毛の成長に必要な栄養素をサプリで補うと、育毛をサポートできる可能性はあります。ただし、サプリはあくまでも栄養補助食品であり、服用しても医薬品と同等の発毛効果は期待できません

    また、サプリは日常の食事で不足しがちな栄養素を補う目的で服用することが原則です。栄養バランスの取れた食事を意識して、それでも不足する分だけをサプリから摂取しましょう。

    異常な抜け毛の見分け方は?

    脱毛症にともなう異常な抜け毛には以下の特徴があります。

    • 毛根がマッチのように膨らんでいない
    • 抜け毛が1本の棒状に真っすぐ
    • 毛根部分にベタベタとした皮脂が付着している
    • 抜け毛が細くて短い
    • 毛根部分の色が薄い
    • 1日100本以上の抜け毛が続いている
    • 抜け毛に毛根鞘が見られない

    健康な抜け毛は通常、マッチ棒のように毛根部分が膨らんでいます。仮に1本の棒状の抜け毛が見られる場合や、毛根部分の色が薄い場合、髪の毛に送られる栄養素の不足が疑われます。

    また、抜け毛が細くて短い場合や、根本に毛根鞘(もうこんしょう)が見られない場合では、髪の毛の成長が終わる前に抜け落ちている可能性もあります。

    1日50本から100本以上の抜け毛はだれにでも見られるものですが、100本以上の抜け毛が長期にわたり続く場合は注意が必要です。

    30代、40代女性に多い抜け毛の原因は?

    30代、40代女性に多い抜け毛は、主にホルモンバランスの乱れが原因になります。更年期に抜け毛の量が増えるのもそのためです。30代、40代に見られる代表的な薄毛がびまん性脱毛症です。

    一方、若い女性の場合は過度のダイエットなどが原因となり、粃糠性(ひこうせい)脱毛症を発症する方がいます。粃糠性脱毛症を発症した場合には、白くて小さいフケが大量に見られる点も特徴です。

    急に髪の毛が抜けはじめた女性はベアAGAクリニックへご相談ください

    急に髪の毛が抜けはじめた女性は、ベアAGAクリニックまでご相談下さい。抜け毛の量が増える原因は個人によりさまざまのため、まずは原因をハッキリさせることが重要です。

    男性の薄毛は遺伝が原因となる場合も多いのですが、女性の場合はホルモンバランスの乱れや生活習慣に起因する場合が多いため、適切な治療を受けることで改善が期待できます。

    ただし、円形脱毛症による薄毛は症状が進行すると、改善するまでかなりの時間と費用が必要のため、できるだけ早く抜け毛の原因を特定し、適切な治療を受ける必要があります。

    ベアAGAクリニックでは男性の薄毛はもちろん、女性の薄毛も臨床経験の豊富な医師が診察・治療しています。カウンセリングは無料で受けることができるため、治療法や費用に関するご質問など、なんでも気軽にお問い合わせください。

  • 女性の抜け毛の原因を年代別に解説|女性の抜け毛で考えられる病気や対策法について解説

    女性の抜け毛の原因を年代別に解説|女性の抜け毛で考えられる病気や対策法について解説

    「まだ若いのに抜け毛が増えて心配」「母親の髪の毛が薄いため自分も薄毛になるのではないか不安」

    抜け毛や薄毛は男性だけでなく女性にとっても深刻な悩みの1つです。

    男性の場合には遺伝が原因で薄毛になることが多いのですが、女性の場合では年代により抜け毛を引き起こす原因にやや違いがあります。

    本記事では、女性の抜け毛の原因を年代別に解説します。考えられる病気や対策法も紹介するため、抜け毛に悩む女性の方は参考にしてみてください。

    (※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)

    高校生・10代|女性に多い抜け毛の原因

    高校生や10代の女性に多い主な抜け毛の原因は以下の4つです。

    • FAGA・遺伝による脱毛症を発症している
    • 新しい環境に対するストレスでホルモンバランスが乱れている
    • 髪を強く結ぶことで引き起こされる牽引性脱毛症を発症している
    • ヘアカラーやパーマによるダメージから頭皮に炎症を起こしている

    4つの原因について解説します。

    FAGA・遺伝による脱毛症を発症している

    FAGAや遺伝による脱毛症の発症が、高校生や10代女性に抜け毛を引き起こす原因の1つです。

    FAGAは英語の「Female Androgenetic Alopecia」の略語で、女性に見られる男性ホルモンに起因する遺伝的な脱毛症です。

    女性の体内でも男性ホルモンがわずかながら分泌されますが、何らかの原因により相対的に女性ホルモンが減少すると抜け毛リスクが増大します。

    しかし、女性の薄毛はホルモンバランスの変化だけでは説明が難しいため、近年では世界的にFPHL(Female Pattern Hair Loss)と呼ばれはじめています。

    FAGAは主に中高年以降の女性に多く見られますが、10代後半でも体質的・遺伝的な要因が重なると発症する可能性があるため注意が必要です。

    新しい環境に対するストレスでホルモンバランスが乱れている

    新しい環境に対するストレスでホルモンバランスを乱すことも、10代女性の抜け毛が多くなる原因の1つです。

    高校生や大学生の間は毎年新しい出会いがあるため、人間関係でストレスが溜まりやすい時期です。

    ストレス状態が続くとホルモンバランスが乱れて髪の毛の成長を妨げる恐れがあるため、定期的にストレス発散を行いましょう。

    髪の毛を強く結ぶことで引き起こされる牽引性脱毛症を発症している

    10代女性に抜け毛が見られる場合には、髪の毛を強く結ぶことで牽引性脱毛症を発症している可能性も疑われます。牽引性脱毛症は局所に対する血行不良により頭皮の栄養状態が悪化し、引き起こされる脱毛症の一種です。

    特にポニーテールや二つ結び、編み込み、エクステによる牽引力などが原因で発症リスクを増加させるため注意が必要です。学生の間は校則により髪の毛を結ぶことが多いため、同じ位置で髪の毛を結び続けないよう工夫しましょう。

    ヘアカラーやパーマによるダメージから頭皮に炎症を起こしている

    ヘアカラーやパーマによるダメージが頭皮に加わり、炎症を起こした場合にも10代女性の抜け毛リスクが増大します。

    パーマ液やカラーリング剤が頭皮に付着すると、毛根や頭皮を傷つけてヘアサイクルが乱れ、結果的に髪の毛の成長を妨げる恐れがあります。

    将来的な薄毛を予防するためにも、ヘアカラーやパーマの頻度には注意しましょう。

    20代・30代|女性に多い抜け毛の原因

    20代や30代女性に多い抜け毛の主な原因は以下の4つです。

    • FAGAなど遺伝により起こる脱毛症を発症している
    • 会社・子育てによるストレスでホルモンのバランスが乱れている
    • 生活習慣の乱れにより髪の毛に必要な栄養が行き渡らない
    • 出産後の急激な女性ホルモン減少により抜け毛が起きている

    4つの原因について解説します。

    FAGAなど遺伝により起こる脱毛症を発症している

    20代や30代女性もFAGAなど遺伝により起こる脱毛症を発症した結果、抜け毛量の増加を招く可能性があります。

    特に30代後半以降に卵巣の機能が低下すると、女性ホルモンの分泌量が減少するため、FAGAの発症リスクが高くなります。

    FAGAを発症する女性のおよそ40%~54%に家族歴があると考えられているため、親兄弟に薄毛の方がいる場合には注意が必要です。

    参照元:女性の薄毛とは

    会社・子育てによるストレスでホルモンのバランスが乱れている

    会社勤めや子育てによるストレスでホルモンのバランスが乱れている場合にも、20代や30代女性の抜け毛を引き起こすリスクが増大します。

    ストレスが蓄積されるとホルモンバランスの乱れで髪の毛の成長が妨げられるだけでなく、血行不良により頭皮環境の悪化を招くリスクも増大します。

    ストレスを完全に避けることは難しいため、自分なりの方法で定期的にストレスを発散するよう意識しましょう。

    生活習慣の乱れにより髪の毛に必要な栄養が行き届いていない

    20代・30代女性に抜け毛が見られる場合は、生活習慣の乱れにより髪の毛に必要な栄養が行き届いていない可能性も疑われます。

    例えば過度なダイエットにより栄養不足に陥ると、髪の毛の成長に悪影響を与えて抜け毛リスクが増大します。

    また、寝不足や過度の飲酒、喫煙などの悪い生活習慣も髪の毛の成長を妨げる恐れがあるため注意が必要です。

    出産後の急激な女性ホルモン減少により抜け毛が起きている

    20代や30代女性が出産した場合に、女性ホルモンの減少が原因で抜け毛を引き起こす可能性があります。産後の女性に見られる代表的な疾患が分娩後脱毛症です。

    妊娠中には盛んに分泌された女性ホルモンが産後に急に激減することで、分娩後脱毛症の発症リスクが増大します。通常は半年から1年程度で症状が落ち着きくといわれますが、あまりに長く抜け毛が続く場合には専門医に相談しましょう。

    [nlink url=”/column/other/postpartum-scanty-bangs/”]

    40代・50代|女性に多い抜け毛の原因

    40代や50代女性に多い抜け毛の主な原因は以下の2つです。

    • FAGA・遺伝による脱毛症を引き起こしている
    • 加齢によるホルモンバランスの乱れで抜け毛を引き起こしている

    2つの原因について解説します。

    FAGA・遺伝による脱毛症を引き起こしている

    40代や50代女性の抜け毛を引き起こす原因の1つが、FAGAや遺伝による脱毛症の発症です。特に更年期を迎えると女性ホルモンの分泌量が減少するため、FAGAの発症リスクが増大しはじめます。

    参照元:日本産科婦人科学会

    加齢によるホルモンバランスの乱れで抜け毛を引き起こしている

    加齢によるホルモンバランスの乱れも、40代や50代女性の抜け毛を引き起こす原因の1つです。

    加齢により女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少すると、相対的に男性ホルモンの量が増加してFAGAの発症リスクを増大させます。

    FAGAが「女性男性型脱毛症」と呼ばれるのも、男性ホルモンの相対的な増加にともない抜け毛が増えると考えられるためです。

    女性の抜け毛は自分で解決しようとせずにAGAクリニックで原因を特定・治療することがおすすめ

    女性の抜け毛の原因は個人によりさまざまで、自力での改善が難しい場合も多いため、AGA専門のクリニックへの相談がおすすめです。

    AGAクリニックの医師は薄毛に関する専門家のため、問診や視診、マイクロスコープ検査などで抜け毛の原因を特定し、一人ひとりに最適な治療法を提案します。

    AGAクリニックの中には男性のみを対象とする所もありますが、ベアAGAクリニックでは治療が難しいとされている女性の薄毛も専門的に取り扱うため、抜け毛や薄毛が心配な方はまず無料カウンセリングでの相談がおすすめです。

    女性の抜け毛で考えられる病気・症状

    女性の抜け毛が増加している場合には、以下の5つの病気や症状も疑われます。

    • FAGA
    • びまん性脱毛症
    • 牽引性脱毛症
    • 円形脱毛症
    • 産後(分娩後)脱毛症

    5つの病気や症状について解説します。

    FAGA

    FAGAは女性男性型脱毛症とも呼ばれており、何らかの原因で女性ホルモンの分泌量が減少すると発症リスクが増大します。FAGAには以下の特徴があるため、ほかの脱毛症と見分ける際の参考にして下さい。

    • 額の生え際には後退が見られない
    • 髪の毛のコシが失われ柔らかくなる
    • 進行度合いにより3つのパターンに分類される

    FAGAは男性の脱毛症とは異なり、額の生え際には後退が見られません。また、髪の毛のコシが失われて柔らかくなるため、髪の毛全体のボリュームが減少する点も特徴です。

    ルードヴィヒ分類によるとFAGAには3パターンがあります。

    Ⅰ型頭頂部のボリュームが減少しはじめる
    Ⅱ型頭頂部の地肌が透けて見えはじめる
    Ⅲ型頭頂部の広い範囲で抜け毛が起こり地肌が透けて見える

    FAGAの症状の進行にともない回復が難しくなる場合もあるため、抜け毛量の増加が続く場合には早めに専門医へ相談しましょう。

    びまん性脱毛症

    びまん性脱毛症は女性に特有の薄毛の1つです。びまん(瀰漫)には「広がる」「はびこる」という意味があり、発症すると広範囲にわたり髪の毛のボリュームが減少します。

    びまん性脱毛症を発症した場合には初期に以下の6つの症状が見られるため、ほかの脱毛症と見分ける際の参考にして下さい。

    • 髪の毛全体のボリュームが減少しはじめる
    • 髪の毛のセットが決まらなくなる
    • シャンプーをしたときに地肌が透けて見える
    • 排水溝に詰まる抜け毛の量が増加する
    • 髪の毛が細くなる
    • 分け目が広がり目立ちはじめる

    びまん性脱毛症の場合には男性のように局所がはげ上がることは少ないため、発症に気づくのが遅れる傾向にあります。

    発症に気づかず進行すると回復が難しくなるため、排水溝に詰まる髪の毛の量などに注目し、早めのクリニックの受診がおすすめです。

    牽引性脱毛症

    牽引性脱毛症は誰にでも起こり得ますが、どちらかと言えば髪の毛の長い女性に多く見られる症例です。特定の髪型を続けることで局所が牽引されると、血行不良により髪の毛の成長が妨げられて抜け毛が増えやすくなります。

    特にポニーテールなど後方へ髪の毛を引っ張る髪型を続けると、生え際の薄毛が目立つ点も特徴の1つです。

    また、ヘアアイロンやカールアイロンによる髪の毛への牽引力や、エクステで髪の毛が引っ張られることも、牽引性脱毛症の発症リスクを増大させます。

    牽引性脱毛症の多くは普段の髪型を見直すと改善が期待できますが、積み重ねたダメージにより毛根が死滅した場合には、二度と髪の毛が生えてこなくなるため気を付けましょう。

    髪型を見直しても抜け毛量の減少が見られない場合には、牽引性脱毛症以外の病気を発症している可能性も疑われるため、専門医に相談することがおすすめです。

    円形脱毛症

    女性の抜け毛量が増加している場合には、円形脱毛症を発症している可能性も疑われます。円形脱毛症を発症した場合には主に以下6つの症状が見られるため、ほかの脱毛症と見分ける際の参考にして下さい。

    • まとまった量の髪の毛が抜け落ちる
    • 爪に小さなデコボコが見られる
    • 抜け毛の跡が円形もしくは楕円形
    • 抜け毛部分と髪の毛が生えている箇所に明確な境界がある
    • 髪の毛を引っ張ると痛みがなく抜ける
    • 毛根部の膨らみが見られない

    円形脱毛症を発症した場合には、局所の髪の毛がごっそりと抜け落ちる傾向にあります。また、ほかの脱毛症とは異なり抜け毛部分と髪の毛が生えている箇所に明確な境界を認める点も特徴です。

    円形脱毛症は症状が悪化するにつれて回復率が減少します。まとまった量の抜け毛に加えて爪にデコボコが見られる場合には、早めに専門医に見てもらいましょう。

    参照元:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版

    産後(分娩後)脱毛症

    産後(分娩後)脱毛症も女性に見られる薄毛の1つです。妊娠中はエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が増加するため、女性の髪の毛の量は増加する傾向にあります。

    しかし、出産を終えると女性ホルモンの分泌量が激減するため、抜け毛の量が増えて分娩後脱毛症の発症リスクが増大します。

    分娩後脱毛症はほかの脱毛症とは異なり、半年から1年ほど経過すると自然に回復する傾向にありますが、あまり長く抜け毛が続く場合には専門医まで相談しましょう。

    女性の抜け毛を改善する方法

    女性の抜け毛を改善する場合には、以下の4つの方法が考えられます。

    • 病院・クリニックなど専門機関で治療を受ける
    • 自分に合ったストレス解消法を見つける
    • 食生活や睡眠時間など生活サイクルを見直し規則正しい生活を送る
    • 髪の毛・頭皮に負担がかかる髪型を控える

    4つの改善方法について解説します。

    病院・クリニックなど専門機関で治療を受ける

    女性の抜け毛を改善する場合には、病院やクリニックなどの専門機関で診察および治療を受けることが重要です。

    抜け毛の原因は個人によりさまざまなため、まずは専門医の診察や検査により、なぜ症状が起こるのかを明確にする必要があります。

    診察の結果、FAGAや円形脱毛症などの発症が疑われる場合には、速やかに適切な治療を受けることが重要です。

    特に円形脱毛症を発症している場合には、薄毛の範囲が広がるにつれて回復困難となるため注意が必要です。

    ベアAGAクリニックでは初診でもオンライン診療を受けることができるため、誰にも知られずに治療をはじめたい方は無料カウンセリングへ問い合わせてみましょう。

    自分に合ったストレス解消法を見つける

    自分に合ったストレス解消法を見つけることも、女性の抜け毛を改善する方法の1つです。ストレスによりホルモンバランスや自律神経が乱されると抜け毛リスクが増大するため、適度に発散するよう意識しましょう。

    ストレスの解消法は個人によりさまざまなため、自分に合った方法を見つけることが重要です。身体を動かすことが好きな方であれば、適度な運動によりストレスを発散できるだけでなく、夜間の睡眠の質を向上させる効果も期待できます。

    運動が苦手な方の場合は、趣味に没頭する時間を設けることがおすすめです。時間を忘れて趣味に打ち込む間は、ストレスの存在を忘れられます。

    食生活や睡眠時間など生活サイクルを見直し規則正しい生活を送る

    食生活や睡眠時間などの生活サイクルを見直して、規則正しい生活を送ることも女性の抜け毛を改善する方法の1つです。髪の毛は日々の食事から作られるため、特に以下の栄養素を積極的に摂取しましょう。

    栄養素主なはたらき多く含む食品
    タンパク質髪の毛を作る元(アミノ酸)となる肉類・魚類・大豆製品・乳製品など
    ビタミンB6アミノ酸の代謝をサポートする赤身の魚・脂肪分の少ない肉類など
    ビタミンE頭皮への血行を促進するナッツ類・オリーブオイル・カボチャなど
    亜鉛アミノ酸をケラチンに再合成する牡蠣・アワビ・豚レバーなど
    イソフラボン女性ホルモンに似たはたらきをする大豆製品

    髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られますが、アミノ酸を再合成するためには亜鉛やヨウ素などの摂取が必要です。

    頭皮への血行を促進させるためにビタミンEや鉄分などの摂取も欠かさないよう注意しましょう。30代後半以降の女性には、エストロゲンと似たはたらきを持つイソフラボンの摂取もおすすめです。

    また、髪の毛は就寝中に成長するため睡眠時間の確保も重要です。適切な睡眠時間には個人差がありますが、一般的には6時間~7時間の睡眠が目安とされます。

    参照元:最適な睡眠時間って何時間?

    できるだけ早寝早起きを心がけ、適度に身体を動かすことで、夜間の睡眠の質を向上させる効果が期待できます。

    髪の毛・頭皮に負担がかかる髪型を控える

    女性の抜け毛を改善する場合には、髪の毛や頭皮に負担がかかる髪型を控えることも重要です。いつも同じ場所で髪の毛を結んだり分けたりしていると、局所への牽引力により抜け毛リスクを増大させます。

    髪の毛を結ばない時間を設けたり、結ぶ位置を定期的に変えることで、牽引力による抜け毛の予防につながります。

    ヘアアイロンやカールアイロンを利用する場合には、髪の毛を引っ張り過ぎないよう注意しましょう。エクステによる牽引力も抜け毛リスクを増加させるため注意が必要です。

    女性の抜け毛に関するよくある質問

    女性の抜け毛に関しては、2つの質問が多く寄せられています。

    • 女性と男性で抜け毛の原因・治療法は異なる?
    • 女性の抜け毛の原因を調べるために何科を受診すべき?

    2つの質問にお答えします。

    女性と男性で抜け毛の原因・治療法は異なる?

    女性と男性とでは、抜け毛の原因や治療法が異なります。

    男性の抜け毛はAGAの発症により増加する傾向があるため、原因となる5α-リダクターゼのはたらきを妨げる目的でフィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬が用いられます。

    また、血行促進や発毛効果が期待できるミノキシジル外用薬・内服薬を併用する場合もあります。ミノキシジル外用薬・内服薬に関しては、女性の薄毛治療にも有効です。

    フィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬は、女性に対する安全性や有効性が確認されていないため、原則的に女性が服用したり触れることは禁止されています。

    メソセラピーは頭皮下に髪の毛の成長因子(グロースファクター)を注入する治療法で、投薬治療よりも早期の発毛効果ができます。

    低出力レーザー治療にはヘアサイクルを成長期に導く効果が期待されており、ほかの治療法に比べて副作用のリスクが低いため、体質により投薬治療を受けることができない方でも安心です。

    薄毛の範囲が広くなり投薬治療などでは改善が期待できない場合には自毛植毛も検討されます。自毛植毛は主に後頭部の髪の毛を毛穴ごと切除し、脱毛部位に移植する手法がとられます。

    女性の抜け毛の原因を調べるために何科を受診すべき?

    女性の抜け毛の原因は、皮膚科や内科、薄毛治療専門のクリニックで調べることが可能です。皮膚科や内科では主に投薬治療で薄毛の改善を図りますが、薄毛治療専門のクリニックは薬以外の治療法も多くあります。

    また、クリニックには薄毛に特化した医師が在籍しているため、精度の高い検査を受けることができる点もメリットです。抜け毛のお悩みがある場合には、薄毛治療専門のクリニックを受診するのがおすすめです。

    女性の抜け毛の原因はベアAGAクリニックへご相談ください

    女性の抜け毛の原因を知りたい場合には、ベアAGAクリニックへご相談ください。ベアAGAクリニックでは男性だけでなく、治療が難しいとされる女性の薄毛にも一人ひとりの症状を鑑みて柔軟に対応します。

    男性に比べると女性の抜け毛の原因は実にさまざまなため、まずは検査で原因を明確にしなければなりません。抜け毛の原因が明確になれば、一人ひとりに最適な治療の選択が可能です。

    ベアAGAクリニックでは初診からオンライン診療を受けることもできるため、近くにクリニックがない方でも安心して治療が続けられます。

    カウンセリングは無料で行うため、抜け毛や薄毛に関するどのようなお悩みも、専門のカウンセラーへお問い合わせ下さい。

  • 妊娠初期に抜け毛が増える原因を紹介|妊娠中にできる抜け毛対策や抜け毛がいつまで続くか解説

    妊娠初期に抜け毛が増える原因を紹介|妊娠中にできる抜け毛対策や抜け毛がいつまで続くか解説

    「妊娠してから抜け毛が増えた気がする」「妊娠中に自分でできる抜け毛対策を教えてほしい」

    妊娠中の女性の身体にはさまざまな変化が見られますが、妊娠初期に抜け毛が増えることもあります。

    排水溝に詰まる髪の毛の量があまりにも多い場合には、薄毛になるのではないかと心配になる方もいるのではないでしょうか。

    本記事では妊娠初期に抜け毛がひどくなる原因や、おすすめの対策法について解説します。妊娠初期の抜け毛を早く改善したい方は参考にしてみてください。

    (※本記事は日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」を参考に作成しています。)

    妊娠初期に抜け毛がひどい理由・原因

    妊娠初期に抜け毛がひどくなる理由や原因は主に以下の3つです。

    • 慣れない妊娠生活やホルモンバランスの変化によるストレス
    • 栄養が優先的に赤ちゃんへ送られることによる栄養不足
    • 胎動や自律神経の乱れによる睡眠不足

    3つの理由・原因について解説します。

    慣れない妊娠生活やホルモンバランスの変化によるストレス

    妊娠初期に抜け毛ひどくなる理由や原因の1つが、慣れない妊娠生活やホルモンバランスの変化によるストレスです。

    女性はもともと男性に比べるとストレスを感じやすいですが、妊娠中のホルモンバランスの変化により、感情の起伏が大きくなる傾向にあります。

    参照元:国民生活基礎調査・悩みやストレスの状況

    妊娠初期にマタニティブルーへと陥りやすいのも、ホルモンバランスの変化によるストレスが原因だと考えられています。

    ストレス状態が継続すると血管が収縮して血液の循環を妨げるため、髪の毛の成長に必要な栄養が不足して抜け毛リスクを増加させます。

    参照元:ストレスと循環器病|循環器病研究振興財団

    栄養が優先的に赤ちゃんへ送られることによる栄養不足

    食事から摂取した栄養が赤ちゃんへ優先的に送られ、栄養不足状態に陥ることも、妊娠初期に抜け毛ひどくなる理由や原因の1つです。

    例えば妊娠中に摂取した鉄分は赤ちゃんへ優先的に送られますが、鉄分が不足すると髪の毛の成長に必要な栄養が不足し、抜け毛のリスクを増加させると考えられています。

    参照元:妊娠中の食事について|京都府精華町
    参照元:鉄は美容にも関係しているの?

    胎動や自律神経の乱れによる睡眠不足

    胎動や自律神経の乱れによる睡眠不足も、妊娠初期に抜け毛ひどくなる理由や原因の1つです。胎動は14週ごろから始まりますが、まだ赤ちゃんが小さいため妊娠後期ほどの強さは感じられません。

    参照元:胎動はいつから?妊娠時期別でわかる胎動の感じ方

    しかし、睡眠中にこれまでになかった胎動が起こると、慣れるまで気になり寝不足に陥ることがあります。また、妊娠中のストレスにより自律神経のバランスが乱れると、夜間も交感神経が優位の状態が続き、睡眠の質を低下させるリスクが増加します。

    睡眠の質が低下すると、就寝中の毛母細胞の分裂が滞り、髪の毛の成長を妨げる恐れがあるため注意が必要です。

    妊娠中の抜け毛はいつからいつまで続くのか

    妊娠中の抜け毛には個人差があり、いつからいつまで続くのかに関してはエビデンス(医学的根拠)をともなう明確なデータがありません。

    妊娠中は基本的に女性ホルモンの分泌量が増加するため、髪の毛の量も増える傾向にありますが、妊娠初期に限り一時的に分泌量が減少するため、抜け毛の量が増えやすいとされます。

    女性ホルモンの分泌量が増加しはじめる時期は人により異なりますが、一般的には妊娠中期には抜け毛が治まると考えられます。

    妊娠初期におすすめの抜け毛対策

    妊娠初期におすすめの抜け毛対策は以下の6つです。

    • 抜け毛がひどい場合には専門医に相談する
    • 栄養バランスのいい食事をとる
    • つわりで思うように食事がとれない場合はサプリメントを服用する
    • 自分にあった妊娠中でもできるストレス解消法を見つける
    • 睡眠時間を十分確保する
    • 頭皮・髪の毛のケアを怠らない

    6つの対策について解説します。

    抜け毛がひどい場合には専門医に相談する

    妊娠初期の抜け毛がひどく感じる場合には専門医に相談しましょう。抜け毛の原因は個人によりさまざまなため、まずは原因を突き止めることが重要です。原因に応じた適切な対処ができれば、妊娠中の抜け毛の量を減らす効果が期待できます。

    妊娠中の抜け毛について相談するのであれば、かかりつけの産婦人科医だけでなく薄毛治療専門のクリニックもおすすめです。薄毛治療専門のクリニックであれば、マイクロスコープなどを用いて詳しく抜け毛の原因を調べてくれます。

    栄養バランスのいい食事をとる

    栄養バランスのいい食事を意識することも、妊娠初期におすすめの抜け毛対策の1つです。普段の食事に次の栄養素を積極的に取り入れましょう。

    栄養素はたらき多く含む食品
    タンパク質髪の毛を作る原料となる肉類・魚類・大豆製品・乳製品など
    亜鉛アミノ酸をケラチンへと再合成する牡蠣・豚レバー・するめ・チーズなど
    ビタミンB群健康な肌や髪の毛を作る肉類・魚介類・穀類など
    ヨウ素タンパク質の合成を促進する海藻類・レバーなど
    イソフラボンエストロゲンに似たはたらきをする大豆製品

    髪の毛はタンパク質からできているため、日頃の食事に肉類や魚類、大豆製品、乳製品などを取り入れましょう。

    ただし、タンパク質はいったんアミノ酸レベルまで分解されるため、髪の毛へと再合成するためには亜鉛やヨウ素の摂取も欠かせません。また、健康な肌や髪の毛を作るためには、ビタミンB群やイソフラボンの摂取も必要です。

    つわりで思うように食事がとれない場合はサプリメントを服用する

    栄養バランスのいい食事が必要と頭で理解はしていても、つわりで気持ち悪く思うように食事がとれない場合には、サプリメントを服用する方法があります。

    つわりは妊娠5週ごろからはじまり、8週~10週ごろにピークを迎えます。つわりがひどい期間は無理をせず、サプリメントを服用したうえでしっかりと水分補給を行いましょう。

    妊娠初期の段階では赤ちゃんもまだ小さいため、食事を十分に摂らなければと焦る必要はありません。妊娠12週~13週頃にはつわりが終わりを迎える傾向があります。

    参照元:つわりはいつ始まるの?

    自分にあった妊娠中でもできるストレス解消法を見つける

    自分にあったストレス解消法を見つけると、妊娠初期の抜け毛予防が期待できます。身体に大きな負担がかかる激しい運動は避けるべきですが、つわりがそれほどひどくない場合には近くを散歩するなど無理のない範囲で身体を動かすと、ストレスの発散につながります。

    運動が苦手な方やつわりがつらい場合では、好きな音楽を聴いたり映画を見るなどリラックスするのがおすすめです。ストレスの発散法は個人によりさまざまなため、自分に合った方法を見つけておきましょう。

    睡眠時間を十分確保する

    十分な睡眠時間の確保も、妊娠初期の抜け毛対策の1つです。妊娠初期の女性の場合では、胎動やつわり、出産に対する不安などが原因でなかなか寝付けず、睡眠時間が確保できないことも考えられます。

    普段よりも長めの睡眠時間を確保すると、髪の毛の成長をサポートする結果につながります。ただし、睡眠時間を確保する目的での長めの昼寝は避けましょう。昼に寝すぎると夜間の睡眠の質を低下させる可能性もあるため注意が必要です。

    頭皮・髪の毛のケアを怠らない

    妊娠初期の抜け毛を予防するには、頭皮や髪の毛のケアを怠らないことも重要です。頭皮は皮脂の分泌量が多い箇所なため、フケや汚れなどと混じり毛穴を塞ぐと抜け毛リスクが増加します。

    肌質に合ったシャンプーを利用して、指の腹で頭皮を優しくマッサージするイメージで洗い、洗髪後はドライヤーで十分に乾かしましょう。

    妊娠初期に抜け毛が目立つようであれば、髪の毛を短くカットするのもおすすめです。短くカットすると髪の毛全体のボリュームを出しやすいだけでなく、毎日の手入れが楽というメリットもあります。

    妊娠中はホルモンであるプロゲステロンの増加により髪の毛が増えることもある

    妊娠中は女性ホルモンの一種であるプロゲステロンの増加により、髪の毛の量が増えることもあります。プロゲステロンにはヘアサイクルの成長期を保つ役割が期待されているため、妊娠中に髪の毛の量が増えたり、太く成長する人もいます。

    成長期毛母細胞が活発に分裂して髪の毛が太く・長く成長する時期
    退行期毛包の活動が低下して髪の毛の成長が鈍くなる時期
    休止期髪の毛の成長が完全に停止し、毛穴から離れはじめる時期

    プロゲステロンによりヘアサイクルの成長期が保たれると、髪の毛が太く・長く成長します。妊娠中に抜け毛が増えた気がする場合には、成長期にある髪の毛の本数が増えている可能性もあるため、抜け毛の量だけでなく髪全体のボリュームにも着目しましょう。

    妊娠時の抜け毛に関する注意事項

    妊娠時の抜け毛に関しては、以下の2点に注意する必要があります。

    • 妊娠初期の抜け毛対策で育毛剤を使用する場合は事前に医師に相談する
    • 出産後の抜け毛にも備えておく

    2つの注意点について解説します。

    妊娠初期の抜け毛対策で育毛剤を使用する場合は事前に医師に相談する

    妊娠初期の抜け毛対策で育毛剤を使用する場合には、事前に医師に相談しましょう。育毛剤の多くは天然由来の成分から製造されているため、妊娠中でも利用できる場合が多いです。

    しかし、妊娠中は通常よりも身体の反応が敏感なため、かかりつけの医師に相談してから育毛剤を利用しましょう。

    例えば、「アロビックス外用液」には熱感があらわれる副作用のリスクがあります。妊婦が発熱した場合には、胎児にも何らかの影響をおよぼす可能性があるため注意が必要です。

    参照元:アロビックス外用液5%

    出産後の抜け毛にも備えておく

    妊娠時に抜け毛が見られる場合には、出産後の抜け毛にも備えておくことがおすすめです。出産後に抜け毛量の増加が見られる場合には、分娩後脱毛症を発症している可能性が疑われます。

    分娩後脱毛症は抜け毛の量や症状が続く期間には個人差があります。分娩後脱毛症のおもな原因も、出産後に起こるホルモンバランスの変化です。

    妊娠中には盛んに分泌された女性ホルモンが、出産後に激減するため抜け毛リスクが増加します。ただし、分娩後脱毛症にともなう抜け毛は、出産後6ヶ月~1年ほどで落ち着いてくる傾向にあります。

    出産後の抜け毛の可能性を知ることで、いざ抜け毛の量が増えても落ち着いて対処可能です。仮に出産後1年以上が経過しても抜け毛量に変化が見られない場合には、AGAクリニックに相談しましょう。

    関連記事:産後の抜け毛でスカスカの前髪に悩む原因を紹介|薄毛の原因と気になる際の対処法

    ホルモンバランスの乱れ以外に考えられる妊娠初期の抜け毛の原因

    妊娠初期の抜け毛の中には、ホルモンバランスの乱れ以外が原因で起こる以下3つの脱毛症もあります。

    • FAGA
    • びまん性脱毛症
    • 牽引性脱毛症

    3つの脱毛症の特徴について解説します。

    FAGA

    FAGAは英語の「Female Androgenetic Alopecia」の略語で、日本語にすると「女性男性型脱毛症」を意味します。更年期を迎えた女性の体内では女性ホルモンの分泌量が減少し、相対的に男性ホルモンの割合が増加するため抜け毛が起こりやすくなります。

    FAGAの特徴は広範囲にわたり髪の毛が細くなり、ボリュームが減少する点です。男性のように頭頂部など局所がはげ上がることはほとんどありません。

    FAGAに関しては男性ホルモンだけが原因ではない場合もあり、近年ではFPHL(Female Pattern Hair Loss)という言葉が世界的にも使われはじめています。

    びまん性脱毛症

    びまん性脱毛症も女性に見られる脱毛症の1つで、広範囲にわたり薄毛が広がる(瀰漫する)ことが特徴です。びまん性脱毛症の原因は過度なダイエットによる栄養不足やストレス、睡眠不足による自律神経の乱れ、誤ったヘアケアによる頭皮へのダメージなどさまざまです。

    びまん性脱毛症は一般的に30代後半以降に発症する場合が多いとされますが、若い女性でも生活習慣が乱れていると発症リスクが増加するため注意が必要です。

    牽引性脱毛症

    牽引性脱毛症は特定の髪型を続けることで、抜け毛リスクを増加させる点が特徴です。特にポニーテールなど局所に牽引力がはたらく髪型を続けると、牽引性脱毛症の発症リスクを増加させます。

    牽引という文字から髪の毛が引っ張られて抜けるようイメージされる方もいますが、実際には局所への血行不良による髪の毛の成長が妨げられ、抜け毛を引き起こしやすくなります。

    初期の段階であれば髪型を変えたり、結ぶことをやめたりして改善が期待できますが、長期間のダメージで毛包に障害がおよんだ場合には、髪の毛が生えて来なくなる可能性もあるため注意が必要です。

    妊娠初期の抜け毛についてよくある質問

    妊娠初期の抜け毛に関しては、以下の3つの質問が多く寄せられています。

    • 生まれてくる子どもの性別により抜け毛の多さは変わりますか?
    • 妊娠中に抜け毛を感じた時はどの病院に行けばいいですか?
    • 妊娠中に髪の毛が抜けにくくなったりパサパサしたりすることはありますか?

    3つの質問にお答えします。

    生まれてくる子どもの性別により抜け毛の多さは変わりますか?

    生まれてくる子どもの性別で抜け毛の多さが変わることはありません。胎児の性別を判断する際に「妊婦の体毛が濃くなったら男の子」「薄くなったら女の子」と言われることがありますが、医学的な根拠はありません

    同様に生まれてくる子どもの性別により、抜け毛の量が変化することに関する報告もありません。

    妊娠中に抜け毛を感じた時はどの病院に行けばいいですか?

    妊娠中に抜け毛量が増えたと感じる場合には、産婦人科か薄毛治療クリニックに行きましょう。産婦人科では血液検査や超音波(エコー検査)、尿検査などで母体と赤ちゃんの健康状態を確認します。

    抜け毛が気になる場合には、薄毛治療専門クリニックの受診がおすすめです。薄毛治療専門のクリニックでは、脱毛症や抜け毛に特化した医師による診察や検査を受けることができます。

    つわりがひどい場合や小さい子どもがいる場合などは、オンライン診療を利用する方法もあります。ベアAGAクリニックでは初診からオンライン診療を受けることができるため、まずは無料カウンセリングで相談しましょう。

    妊娠中に髪の毛が抜けにくくなったりパサパサしたりすることはありますか?

    妊娠中に髪の毛が抜けにくくなったりパサパサしたりするなど、髪の毛の質が変化することもあります。妊娠中には基本的に女性ホルモンの分泌量が増加するためヘアサイクルの成長期が維持されて、太くて抜けにくい髪の毛が育ちやすくなります。

    しかし、妊娠初期にホルモンバランスが乱れたり、栄養不足に陥ったりした場合には、髪の毛が乾燥してパサパサする可能性もあります。

    妊娠初期の抜け毛に関するご相談はベアAGAクリニックへ

    妊娠初期の抜け毛に関するご相談は、ベアAGAクリニックまでお問い合わせください。妊娠初期にはホルモンバランスや自律神経を乱しやすいため、多くの女性に抜け毛量の増加が見られます。

    通常は妊娠中期を迎える頃までには抜け毛が治まり、髪の毛の量が増加に転じる傾向にあります。ただし、食習慣の乱れやストレス状態が続くと、抜け毛が治まらない可能性もあるため注意が必要です。

    また、何らかの脱毛症により抜け毛が増えていることもあるため、妊娠中に抜け毛が増えたと感じたら、なるべく早めに専門医まで相談しましょう。

    ベアAGAクリニックでは男性だけでなく、女性の薄毛の治療にも取り組んでいます。カウンセリングは無料で行うため、妊娠中の抜け毛が心配な方は、カウンセラーまでお気軽にご相談ください。