LINEから予約 LINEから予約
監修医師 清水崇裕
この記事の監修: 清水 崇裕(医師・医学博士・放射線科専門医/ベアAGAクリニック院長)
日本テレビ「DayDay.」「news every.」、フジテレビ「Live News イット!」ほか出演・取材協力

「最近、抜け毛が増えた。もしかして卵巣や子宮の病気のせいなのでしょうか」
「婦人科で治療を受けているけれど、そのあいだに髪が薄くなってきた気がする」

結論
婦人科の病気が髪に影響するときは、ホルモンの乱れ・貧血・治療薬の影響という3つのどれかを通っています。病気そのものが直接髪を抜けさせるわけではなく、そのあいだにあるものが髪に効いているという構図です。だからこそ、どのルートを通っているかがわかれば、対処の順番も決まります。婦人科が先なのか、髪の治療が先なのか、両方並行できるのか。この記事はその全体の地図として書きました。

婦人科の病気と抜け毛の関係について、新宿で女性の薄毛治療を行う医師がご説明します。

婦人科の病気が髪に影響する3つのルート

まず全体像からお話しします。婦人科の病気が髪に影響するとき、その経路はおおむね次の3つに整理できます。

ルート 髪に起きていること 代表的な病気・状況
ホルモンの乱れ エストロゲンの低下や、男性ホルモンが相対的に増えることでヘアサイクルが乱れる 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、卵巣機能の低下・更年期
貧血(鉄の不足) 月経量が増えて鉄が失われ、髪の材料と酸素が足りなくなる 子宮筋腫、子宮内膜症など月経量が増える病気
治療薬の影響 ホルモンを動かす治療によって、エストロゲンが大きく変動する 偽閉経療法(GnRH製剤)、ピルの開始・中止

この3つのうち、貧血と治療薬によるものは一時的なことが多いのに対して、ホルモンの乱れによるものは放っておくと進んでいくことがあります。同じ「婦人科の病気による抜け毛」でも、待ってよいものとそうでないものが混ざっているということです。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と抜け毛

婦人科の病気のなかで、薄毛との関係がもっとも深いのがPCOSです。

PCOSでは男性ホルモンが相対的に多くなることがあり、その影響が髪に出ると、頭の髪は薄くなる一方で、体毛は濃くなるという、一見あべこべな変化が起こります。ニキビが増える方もいらっしゃいます。月経の周期が長い、あるいは来ない月があるという月経不順を伴うのが典型的です。

月経不順があり、分け目や頭頂部が薄くなってきて、体毛が濃くなったりニキビが増えたりしている。この組み合わせに心当たりがあるようでしたら、一度婦人科でご相談ください。PCOSそのものの診断と治療は婦人科の領域です。

そのうえで、髪への対処は薄毛治療の領域になります。PCOSに伴う薄毛はFAGA(女性型脱毛症)と同じ仕組みで進みますので、男性ホルモンの影響を抑えるスピロノラクトンなどの治療が理にかなうことがあります。婦人科の治療と髪の治療は、どちらかを選ぶものではなく、並行できるものだとお考えください。

子宮筋腫と抜け毛 — 鍵になるのは貧血です

子宮筋腫そのものが髪を抜けさせるわけではありません。問題は、筋腫によって月経量が増え(過多月経)、鉄欠乏性の貧血になることです。鉄は髪をつくるうえで欠かせない材料ですので、不足すると全体のボリュームが落ち、抜け毛が増えます。

経血にレバーのような塊が混じる。月経が8日以上続く。立ちくらみやだるさがある。こうしたことに心当たりがあれば、このルートを疑います。この場合、髪だけを診ていても解決しません。まず婦人科で筋腫と貧血への対応をしていただくことが先になります。詳しくは子宮筋腫と抜け毛の記事貧血と抜け毛の記事をご覧ください。

卵巣嚢腫と抜け毛

卵巣嚢腫の多くは良性で、それ自体が直接抜け毛を起こすことはまれです。ただ、ホルモンバランスへの影響や、手術や治療にともなう体への負担が、一時的な抜け毛のきっかけになることはあります。手術のあとしばらくして抜け毛が増えた、というご相談は実際にいただきます。詳しくは卵巣嚢腫と抜け毛の記事にまとめています。

子宮内膜症 — 病気よりも治療で変化を感じる方が多い

子宮内膜症では、病気そのものより治療の影響で髪の変化を感じる方がいらっしゃいます。偽閉経療法(GnRH製剤)はエストロゲンを意図的に下げる治療ですので、体としては更年期に近い状態になり、抜け毛や髪のパサつきを感じることがあります。

大切なのは、これは治療によって起きている変化であって、自己判断で治療を中断しないことです。痛みや病気そのものへの治療を止めてしまえば、失うものはずっと大きくなります。治療が終わってホルモンが戻れば、髪も回復に向かうことが多いものです。それでも気になる場合は、処方医にご相談いただいたうえで、髪側のケアを並行することもできます。

卵巣機能の低下と更年期

病気ではありませんが、年齢とともに卵巣の働きが穏やかになると、エストロゲンが減り、髪のハリとボリュームが落ちやすくなります。40代以降に「分け目が広がってきた」と感じられる方の背景には、この変化があることが少なくありません。詳しくは更年期の抜け毛の記事をご覧ください。月経周期と抜け毛の関係については生理中の抜け毛の記事にまとめています。

婦人科が先か、薄毛のクリニックが先か

迷われる方が多いところですので、目安をお示しします。

いまの状況 おすすめの順番
月経の量・周期・痛みに異常がある。妊娠の可能性がある まず婦人科へ。病気の診断と治療が先になります
月経は普段どおりで、髪の悩みが中心 薄毛のクリニックで原因の見きわめから。必要であれば婦人科をご案内します
婦人科で治療中で、髪の変化も気になる 並行して構いません。お薬の情報を共有できるようにしておくとスムーズです

当院では、まずお話をゆっくり伺い、マイクロスコープで頭皮の状態を見せていただいたうえで、髪側の原因を確かめます。婦人科の病気が疑われる場合は、そちらの受診が先だと正直にお伝えし、検査のご案内も含めてご説明します。髪の治療を急かすことはありません。どの科を受診すればよいか迷われている方は女性の抜け毛は何科に行くべきかの記事もご覧ください。

カウンセリングは無料で、その日のうちにお決めいただく必要はありません。完全個室・完全予約制ですので、待合室で他の患者様と顔を合わせることもありません。お話を聞いて帰られるだけでも構いません。

よくあるご質問

婦人科の病気が治れば、髪は元に戻りますか?
貧血や治療薬の影響といった一時的な原因による抜け毛は、原因が解消すれば数ヶ月から1年ほどで回復に向かうことが多いです。ただ、PCOSのように男性ホルモンの影響が関わる薄毛は、病気の治療と髪の治療を分けて考える必要があります。半年以上たっても回復を感じられない場合は、一度ご相談ください。

ピルで治療中ですが、抜け毛が気になります
ピルを始めたときと、やめたときのどちらもホルモンが大きく動きますので、その前後に一時的な抜け毛が起こることがあります。自己判断でやめてしまうと、かえって変動が大きくなることがありますので、まず処方医にご相談ください。詳しくはピルと抜け毛の記事にまとめています。

抜け毛がひどいのですが、婦人科の病気のサインでしょうか?
抜け毛だけで病気を判断することはできません。月経の異常、強い痛み、だるさといった他のサインを伴っているかどうかが分かれ目になります。伴っているようであれば婦人科へ。髪の症状だけであれば、FAGAやほかの脱毛症の可能性も含めて、薄毛のクリニックで見きわめるのが近道です。

婦人科で「異常なし」と言われたのに抜け毛が続きます
その場合は、婦人科の病気ではない原因を考えることになります。もっとも多いのはFAGA(女性型脱毛症)です。体質的なもので、産後や更年期をきっかけに表に出てくることがあります。婦人科で異常がなかったことは、むしろ原因を絞り込めたということですので、次は髪側を診せていただければと思います。

妊娠を考えているのですが、髪の治療はできますか?
薄毛の治療に使うお薬には、妊娠中・授乳中には使えないものがあります。妊娠を考えていらっしゃる時期や、その予定については、診察のときに遠慮なくお話しください。立ち入ったことをお聞きするようですが、治療の組み立てが変わるところですので、必要があって伺っています。お答えになりたくなければ、それで構いません。

まとめ

婦人科の病気による抜け毛は、ホルモンの乱れ、貧血、治療薬の影響という3つのルートのどれかを通っています。このうち貧血と治療薬によるものは一時的なことが多く、原因が解消すれば回復に向かいます。一方、PCOSのようにホルモンが関わるものは、FAGAと同じ仕組みで進んでいくため、髪側の治療も選択肢に入ります。

目安としては、月経の異常と抜け毛がセットになっているときは婦人科が先です。髪の症状だけであれば、薄毛のクリニックで原因を見きわめるところから始めていただくのが近道になります。そして、婦人科で治療中の方が自己判断でその治療をやめてしまうことだけは、避けていただきたいと思います。

髪の治療を考え始めたときの流れはFAGA治療の始め方の記事に、クリニック選びで迷われている方は女性の薄毛クリニックの選び方の記事にまとめています。

BEA AGA CLINIC 院長 清水崇裕
この記事の監修医師
清水 崇裕
BEA AGA CLINIC 院長/医師・医学博士・放射線科専門医
メディア出演日本テレビ「DayDay.」「news every.」、フジテレビ「Live News イット!」ほか出演・取材協力
詳しい経歴を見る →
無料カウンセリング予約 お電話はこちら (03-5925-8241)
無料カウンセリング予約 📞 電話で予約